解説
CV:富田美憂
種族は作中世界でも珍しい天使。というか天使族は極めて特殊な種族であるため、作中世界の一般人でクリム以外の天使を見たことがある人は一人もいないはずである。
腰まで届く金髪と碧眼の中性的な容姿、そして天使の特有である背中の光翼と光輪が特徴。
不慮の事故で輪が欠け、力の殆どを失って天界から落ち、魔物に襲われていたところをスタンクとゼルに助けられ、力が戻ったら天界(のエロい店)を案内する事を条件に(させられ)彼らの元に身を寄せている。
普段はスタンク達の拠点である冒険者の酒場「食酒亭」で働きつつ、嬢のレビューに連れ回されている。スタンクたちが彼をレビュアーズに誘う要因の一つとして、クリムが参加したレビューは売れ行きがいいという事情もあるらしい。ゼル曰く「女性ファンも増える」とのことで、「レビューを書いてる天使くん」として噂にもなっている。食酒亭では彼を狙うサキュバスたちに邪な視線を向けられていたりする。
容姿が容姿なので他の客と一緒に楽しむタイプのサキュバス店では度々サキュ嬢と間違われたりする。
人物
外見通り純真無垢。両性である為女性と男性の両方の側面を持つが、比率としては女性としての側面の方が強く好みのタイプや性的趣向も女性寄りである。
基本的に大人しく穏和な性格で滅多な事で怒ったり他人を罵倒したりする事はしないが、純粋であるがゆえに若干空気の読めない一面があるのが玉に瑕。
例としてシチュエーションプレイメインのサキュバス店で女騎士を責めるシチュでスタンク達が盛り上がっている中でイメージプレイなのを分かっている上で、「可哀想だから止めましょうよ」と言って雰囲気を台無しにしたり、天使であるにもかかわらず神に祈るという行為の意味を理解しておらず、「祈るだけで神に願いが届くなら自分はとっくに天界に帰れている筈だ」と大っぴらに皮肉を言って周囲をお通夜ムードにしてしまうという事もあった(ゼルから天界関係者のクリムがそんな事を言えば信仰文化が崩壊しかねないと真面目に怒られてしまった)。
能力
冒険者としての能力はほぼゼロ。ただ空を飛べるだけの子供である。
ただし天使としての特殊な特性をいくつか持つ。
- 闇と物理以外の属性への完全耐性
- 状態異常への完全耐性
- 病気にならず、毒も全く聞かず、精神系の魔法も一切効かない。便利な特性ではあるが、サキュ店のコンセプトを楽しめない弊害になっていることの方が多い。
- また、過剰な光や完全な暗闇による視界制限も効かない(光は普通に貫通して見えるし、闇は羽や輪が光る)。この特性が羞恥プレイにつながることも。
- 両性具有
性癖
初対面でいきなりサキュバス街に連れ込まれて以来、下界の性風俗に興味津々ではあるものの、真面目な性格もあって自発的にサキュバス店には通っていない。
…というスタンスをとっていたが、18話(アニメでは9話)でスタンクたちが遠出したために暇を持て余し、誘われるでもなく一人で出かけるようになってしまった(一応「仕事」という名目にするため、19話の冒頭できっちりレビューの提出も果たした)。その後も順調に染まってきている。
前述のとおり両性なので、男女両方の感性を持っている事から女性寄りの言動を見せる事も度々あり、密かにバイセクシャル疑惑を抱かれている(ある意味正しいのだが)。
そのためたまにスタンク達に対してもそういう気を見せることがあり、夜這いされそうになった(と勘違いした)ときにもまんざらでもない感じでドキドキしていたり、魔法で性経験の記憶が抜けて疑似童貞になったスタンク達を見た時は「あれならボクが相手したいくらいですよ」とまで言っており、店主にも内心「思ったよりこじらせてるわね」とツッコまれている。
「食酒亭」のウェイトレスであるメイドリーに密かに思いを寄せており、指名の際には無意識にメイドリーに似た嬢を選びがち。愛や包容力のあるプレイを好み、乱暴に無理矢理されるようなプレイには抵抗を示す。一方で受け身がちな一面があるため、こちらからの攻めを要求される受け身の嬢に戸惑ったり、ハイエナ娘にS気味に組み伏せられてまんざらでもない顔をしてたりもする。
その影響か、お気に入りの嬢はふたなりかつ男前のハイエナ獣人のエルザ。自分に「安心」の淫紋を付けて彼女に抱かれた際には凄いことになっている。
種族的な面での守備範囲はかなり広く、種族特有の価値観に対しても一定の理解を示す。それにより他の人たちの新たな扉を開くことも。ただし前述のとおり闇属性はNG。
余談
ミカエル、ウリエル、ガブリエルといった天使の名前には、ヘブライ語で「神」を表す"el"が付く…という法則がある。それを受けて、アニメ化の際に収録されたWebラジオ「食酒亭ラジオ」第3回にて「クリムヴェールは"climb"+"el"で、上りつめる、すなわち絶頂する神という意味なのでしょうか?」と考察するメールが届いたものの、インタビューによれば「しっとりヴェールのハンドクリーム”みたいなものが手元にあったのでこれでいいやって感じ」とのこと。