概要
腐女子向け同人誌にしばしば見られる、男性の同性愛者に存在するとされる架空の器官。
解説
BLの18禁同人誌の中にはアナルセックスを描いたものは少なくないが、女性作家の描いたやおい同人誌ではしばしば「尻ではなく女性器の位置で結合している」構図が描かれる。
どう考えても肛門に挿入されているとは思えないその構図の解釈として、「同性愛者の男性には女性器の位置に何らかの穴がある」という説が出来た。
その穴が「やおい穴」である。
なお、一見やおい穴に挿入しているように見える体位でも、挿入を伴わない(いわゆる素股)シチュエーションだったりもする。裸で股間が接しているからと言って何でもかんでもやおい穴扱いしてはいけない。
もっとも、近年は作者に男性経験がなくても資料が入手しやすくなり、ネットで人体の構造を勉強したりゲイビデオの配信などを見ることも可能になり、BLでも「単なる作者の知識不足でやおい穴を描いてしまった」例は減りつつある。
アナルセックスに忌避感を持つ女性も少なくないようで、そのため肛門ではなく、女性器に似せた「やおい穴」を描く場合や、知ってるけどあえてフィクションとしての演出やノリを優先して描く場合もある。逆にあえてリアルのアナルセックスに寄せた描写を描くBLも少なからずある。
また、真面目に男性に女性器が描かれているものとして、男ふたなりやcuntboyなどの属性が存在するため、これらの属性をそうとは知らずにやおい穴扱いするようなことは作者に大変失礼なので注意。
蛇足
アジア人と西洋人で肛門の位置が違ったりなんてこともある。うっかりカンチョーなどしようものなら痛い目に遭うことになる
https://togetter.com/li/1468647
余談:女性器において
とくに命名はされていないが、男性作家による女体を描いた絵においてもしばしば「男性器の位置に女性器が描かれる」構図の絵が見られる。
程度が軽ければ上付きで済むのだが、さらに「尿道の位置で結合」しているケースも多い。
「童貞乙」と言われてしまうのだろうが、こちらはやおい穴以上に歴史が深く、また実力の高い有名な描き手も多いため、これに突っ込みを入れることは暗黙のうちにタブー視されるようになった。