曖昧さ回避
- 急に変化が現れるさま。(例:にわか雨が降る)
- 俄狂言の略。素人が座敷・街頭で行った即興劇で、のちに寄席などで興行されたもの。
- 一時的であるさま。かりそめであるさま。
- 3に転じて、特定の分野に対して知識が浅い人や新たにファンになった人のことを指すネットスラング。にわかファン。
本項では4について説明する。
概要
古くからのファンと違い、アニメ化・映画化・有名大会出場といった世の中の流行に乗り短い期間で急速に興味を持ったファンのことを指す。
ファンにもよるが短い期間で興味をもったという立場上、それに関する知識が少なく付け焼き刃レベルとなってしまう傾向がある。
そのことからその作品の歴史や背景、システムや制約といったことを知らず、的はずれなことなどの言動を発してしまう傾向にある。古参や中堅からは煽りとして「にわか乙」といったものも存在する。あえて自虐として使う傾向にもあるようだ。
にわかファンの例として、以下などが当てはまる。
- オリンピックやワールドカップといった数年に一度の世界的スポーツ大会の年などになると、普段は全くそのスポーツを見たりしない人間が突然、応援したり評論を行ったりする。
- 近年ライトノベルのアニメ化が多いが設定が細かく多い物がアニメ化されて人気が出たりすると、アニメから入ったは知ったかぶったにわか(にわかファンでも嫌われやすいタイプ)vs熱心な原作厨の熾烈なコメント合戦が始まる。
- 二次創作設定と原作設定を完全に混同し、TPOを弁えないネタや発言をしてしまう。
過度な排斥はNG
昔からのファンからすればにわかファンの的はずれなコメントや指摘に腹を立てる事があるが、にわかファンに対する過度な排斥発言や行動はそのジャンルの発展の妨げとなってしまうことがある。
ただ、にわかが快く思われない理由の最たるものは
「詳しく知らないことを隠そうとしてやたらに通ぶったり知ったかぶる」という態度に対する反感である。
そのため、興味や関心を持ち始めたばかりのにわかは変に玄人ぶったりせず、謙虚な気持ちを持って少しずつ興味のある事柄に対する知識や愛情を育んでいこう。
そして古くからのファンはそうしたにわかなファンを温かく歓迎し、ファンが増えたことを喜ぼう。
それでも自分の肌に合わず去っていくのもまたよしだろう。
双方に歩み寄りが大事なのかもしれない。
ただし、にわかが嫌いなだけであって新規はウェルカムという人は多い。これこそが、にわかファンからの「誰でもみんな最初はにわか」という言説へのカウンターである。いずれにしろ、興味対象に謙虚である事が大切である。
しかし、最近はSNSの発達によりそんなにわかが的外れな批判をすることが広く見られており、原作からのファンでは絶対にそう思わないような的外れな批判を声を大にして行った結果、そんな的外れな蔑称やサジェスト結果がネット上に広まり、さらに別のにわかがその的外れな批判をするという悪しき流れが見られることも多い。
特に「○○太郎」等の蔑称をそのアニメの主人公等に用いている人はほぼ100%原作を知らないにわかであり、さらにそういう批判をしている自分のことを通でかっこいいと勘違いしているという恥ずかしい人種である(そういう人はだいたい他の作品でも同じように批判を行っている)。
これはネット上に特に多いが、自分よりも下な(だと思っている)存在を認識しないと自己を保てない弱い存在による自己保全の一貫でもあり、非難をすることが目的であるが故にちょっと調べればわかることでも意図的に調べないという以前のにわかに対する非難とは真逆の流れである(かつてはちょっと調べればわかるようなことさえも調べてないことへの非難だった)。
かつては「詳しく知らないけど好きなもの」をにわか知識で語ることを古参ファンから知識不足などで馬鹿にされる(マウントをとられる)という流れが非難されていたが、現在は「詳しく知らないけど気にくわないもの」をにわか知識で的外れかつ声を大にして批判することを原作ファンから非難されるという、まるで加害者と被害者が入れ替わるような感じになっている。
関連タグ
にわかせんぺい:こちらは曖昧さ回避の2に由来。博多俄で用いる仮面を模している。pixivではこちらのイラストも多く投稿されている。