※この記事にはR-18成分が含まれています。
概要
イラストレーター「健康クロス」氏によるR-18同人作品『魔物娘図鑑』に登場するモンスター娘、魔物娘たち。
本作のキャラクターや種族を描いたり、自作のストーリーに登場させる二次創作(魔物娘図鑑二次)については、それ以外のモン娘ジャンルにはないルールが存在するため注意。
「魔物娘」の大まかなキャラクター設定
元々この世界でも「魔物」という種族は、獣じみたものや異形のものなどいわゆる普通のモンスターと呼べるものばかりであり、人間と対立しそれを襲って食らう、天敵とも言える存在であった。
しかし、強大な力を持ったあるサキュバスが代替わりにより魔王となった事で状況は一変。
彼女は淫らながらも人間に対して友好的であり、前述のような意味で襲って喰らうようなことはしないことから、その影響を受ける形ですべての魔物は例外なく(元々雄であっても)人間の女性に近い姿と知性を得る事となった。
その為現在生まれてくる魔物達はメスしかおらず、総じて彼女達はサキュバスである現魔王の影響を強く受け、エッチな事と人間が大好きであり、特に旦那となった人間の男性の事を強く好む。
これが最も重要な設定であり、魔王の座についたサキュバスの影響により人間の男性と性交する事によって摂取できる精という生命エネルギーを糧とするようになったものも多い。
子孫を残すためや主食の精を手に入れようと、さまざまな手段(時に強姦、洗脳と言った物も含む)で人間の男性に襲い掛かり、そうして手に入れた人間の男性と夫婦になり、子を産む事が本能に刻み込まれている。
なお、「魔物が人間との間に生殖能力を持つ」という事自体は100%魔王の代替わりによって備わった物では無く、代替わり以前の時代にも、人間が魔物やどちらとも異なる「亜人」といった異種族と交わり子を成したという事例も、ごく少数であるが存在していた事が確認されているという。
中には「ジパング」や「ドラゴニア皇国」のように、魔王が代替わりする以前から人間と魔物が独自の共存文化を築いていた地域も、ごく僅かにだが存在する。
その様に元から独自の知性と文化を確立していた種族ほどアイデンティティの変容が薄く、新たに加わった淫らな本能と折り合いをつけ両立した生き方をしている者も少なくない。
生態
人間と共に生活しやすくするためか、種族によって程度の違いはあるものの、外見や生殖能力以外の部分でも生物としての生態が人間のそれに近い物へと変化している傾向が強い。
例えばハーピーやマーメイドのように卵生の種族であっても有精卵の場合は胎内である程度育てる疑似的な「妊娠」の期間を経て産卵するなど。
人間のように処女膜が存在し、個人差はあるが血は出にくい傾向にある。血液の色については種族差があり、一例としてデーモンの場合、赤みの強い紫色をしているという。
食性
伴侶とセックスするだけでもエネルギーを補給できるが、種族によって様々な食性や好みが存在する。旧魔王時代のように人間や他種族の魔物を捕食する事はないが、そうでない動物は狩猟や調理の対象となる。
コボルドやワーウルフのような魔物娘でも犬・狼にとっては有害となる玉ねぎ等を人間と同様に食べることができる。
蜘蛛やカマキリのように種類によっては交尾中にメスがオスを捕食する生物が元になった魔物娘であるアラクネやマンティス等についても、彼女たちの夫になったからといって命を奪われる心配はないのでご安心を。
生殖
基本的に単為生殖は原則不可能。また現時点では魔物娘は男子を産むことはできず、生まれる子供は魔物娘のみ。
これは図鑑世界を支配する「主神」の力によるものだが、将来魔物娘とその夫が増えることで主神を打ち破ることができると考えられており、現在魔王は夫(元勇者)と交わりながら主神に立ち向かっている。
その様に魔物娘の夫として長い間交わり続けた人間の男性は、やがて「インキュバス」と呼ばれる半人半魔へと変貌する。
彼らは"基本的には"人間と変わらない外見をしているが、いかなる激しい長時間の性行為にも応じることのできる強靭な体力と、そのような状況でも伴侶の魔物娘を満足させ続けることができるほどの旺盛な性欲・精力を持つようになる。
そうなれば妻から魔力を得ることもでき、イチャイチャするだけで永遠に若さを保ちながら生きていけるというなんとも羨ましい状態になるのである。
現在それはまだ起こっていないが、魔物娘である母親から同族の娘だけでなく、インキュバスである男児も生まれるようになる兆しが生じつつある。
これは世界のバランスが魔物側に傾いた結果によるものだが、バランスが魔物側に傾いた後も、図鑑世界の全ての人間女性が魔物娘になることはない(ツイート)。
魔物化
魔界に立ち入る等して魔物由来の魔力を吸収し、閾値を超えた場合、人間の女性は魔物娘となり、男性はインキュバス化する。
種族によっては魔力を注ぎ込む、胞子を植え付けると言った手段で人間の女性を同族や眷属にする事も可能であり、また人間の女性に寄生するという手段が必要な物もある。
ワーウルフのように相手に噛み付く、というシンプルな方法で相手を同族に変えられる種族もいる。
ただし、上記のような能力を持つ魔物は全体からすれば一部である。それ以外の種属の場合、例えば魔力を流し込む魔法を使用することが必要となる。それでも確実というわけではなく、相手側に適性が無ければサキュバスになる。
精神性
インキュバスとなった男性は、彼女達の愛欲に応えられるようになる、が、魔物娘達にとって人間とインキュバスに大きな違いはなく同質の存在である。
それでも魔物娘達の間に人間男性よりインキュバスのほうを望む、という傾向は存在しない。
1度意中の相手を見つけた魔物娘が不倫に走ったり寝取られで他の男性に靡くことは絶対になく、害意を持って意図的に人間を殺傷するような事態も発生せず、中には一体で複数の人格を持つ種族も存在するが、その場合も全ての人格が同じ男性に好意を持つという。
同様に洗脳や催眠を用いても、魔物娘同士やその夫たちを仲違いさせて傷つけ合わせるような出来ないような理となっているらしい。
精神に作用する効用を持つアイテム等は図鑑世界にも存在し、当の魔物娘と夫にも使用されるが、その効用もラブラブ性生活に着地するほうに働くことになる。
他の妻を持つ男性には、ハーレム願望のある一部の魔物や、それを承知または知らずに惚れた魔物を除いて手を出すことはない。そうした男性には妻となった魔物娘のニオイや魔力がある種のマーキングのようなものとして染みついていることが示唆されている。
ただし当人達が合意した上での一夫多妻に対しては寛容な部分があり、複数の魔物娘が同じ男性を夫とする事自体は珍しい事ではない。
同時に近親相姦についても人間と比べると忌避感が非常に薄く、魔物娘となった元人間の女性が近親者を夫としたり、父親に甘やかされて育った娘が母親と共に実の父親を夫にしようとする事例も多いと言われている。
また、相手の男性に人間の伴侶がすでにいた場合、上記の様に魔物娘にしてしまう。やり方は前述のように胞子や魔力を使うほか、死後アンデッド系の魔物に転生させる場合もある。魔力を注ぎ込む場合、広義の強姦を含む同性間での性行為を用いる事もあり、魔物娘はそれらの行動をあくまで「善意」として行うが、人間側の価値観で見ると相手の合意や同意を得るか否かは微妙なラインである。
社会と勢力、人間との関係
魔王は魔王城におり、配下として魔王軍という戦力を持つ。「主神」を崇拝する「主神教」の教義において魔物と魔王は敵として位置づけられており、それは魔物の性質が大きく変化した現在でも変わらない。
国ごとに魔物との関係は様々であり、友好的な国家を「親魔物国家」、敵対的国家を「反魔物国家」という。
教団関係者だからといって敵対的とは限らず、魔物娘化した元人間にも主神を信仰する者もいる。
魔王軍の中には「急進派」という派閥が存在し、全ての人間女性を魔物化させ、世界全土を魔界にしようとしている。そのため人間達からは「過激派」と呼ばれる。
「急進派(過激派)」は魔物全体の立場ではない。夫を求めて人界に現われる者もいるが、自分と伴侶が幸せなら後は構わない、という者が多い。
また、急進派が大々的な組織的行動をとるのは、対象となる国などが魔物に敵対的かつ腐敗して内部崩壊しかけている、といった特殊な条件下に限られている。
魔王夫妻も人間と魔物の統合を理想としているが、大規模な教団国家都市と相互に手出しをしない取り決めを結んだり(ツイート)と柔軟な姿勢を見せている。
上述の「インキュバスが母から産まれるようになった後」の図鑑世界では、伴侶にそこまで困らなくなる事もあり、その国がそれなりに幸せで、魔物や親魔物国家を攻撃しないようなら、国民が全員人間である国もそのままで在り続けられるだろうとされている(ツイート)。
記事が存在する種族の一覧
五十音順
種族の分類
尚、『図鑑』内では魔物娘の各種族に以下の「ソート(分類)」のいずれかがそれぞれ割り当てられている。
魔人・妖女 | 人間と変わらない姿を持つ魔物達。元々人間であった種族が多い |
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亜人 | 人間に近い姿の種族。元々亜人種として扱われていた |
獣人・魔獣 | 陸生哺乳類の特徴を持つ獣人や魔獣達 |
鳥人 | ハーピーを始めとした、鳥の特徴を持つ魔物達 |
爬虫類 | ドラゴン、ラミアやリザードマン等の爬虫類、蛙等の両生類、またはそれらの亜種 |
人魚・水棲亜人 | 人魚を始めとした、水の中に住む種族 |
虫 | 虫の特徴を持つ魔物達。昆虫だけではなく蜘蛛やナメクジ等も含まれる |
植物 | 植物の特徴を持つ、草木や花の魔物達。海藻や、きのこ等の菌類もここに入る |
サキュバス・悪魔 | 現在の魔物達の中核をなす淫魔や悪魔達 |
天使 | 天界から来たる神のしもべが魔物化したもの |
スライム | 半液状の身体を持つ、スライム属の魔物達 |
精霊・エレメント | 自然界の元素や魔力から生まれた、精霊に属する種族 |
魔法生物 | 人工的に生み出されたゴーレムや、道具が命を得て魔物になったもの等 |
アンデッド | 死から蘇りし不死の魔物達 |
分類不明 | 以上のいずれにも属しない、不思議な魔物達 |
上記とは別の軸として「原種」「亜種」「上位種」「突然変異種」という分類形式が存在する。
「原種」とはラミアやハーピーのように、複数の種族を包括する分類としての「○○類」「○○属」の「○○」の部分に入る基本形の種族である。
「亜種」とは原種に連なり、原種の名を冠した類や属として分類される近縁の種族。「上位種」は「亜種」のうち、種族の平均として原種より高い能力を持つ種族を指す。ラミアからみたエキドナやメドゥーサがこれに該当する。
「突然変異種」は文字通り突然変異で生まれた個体たちを括る分類。厳密には原種とは同種族であるが、あまりにも大きな性質の違いがあるため便宜的に別種族として記される者たちである。
ゴブリンとホブゴブリン、スライムとクイーンスライムがこの関係にある。あくまで名義上のものであり、例えばホブゴブリンからはホブゴブリンが生まれる確率がゴブリンが親である場合より高いものの、ホブゴブリンの母からは多くの場合、通常のゴブリンが生まれる。
この「突然変異種」の中にはヴァンパイアとダンピール、ジャブジャブとハンプティ・エッグのように、「原種」と異なる「ソート(分類)」に割り当てられる種族も存在する。
このほか健康クロス氏から「クトゥルフ系」と総称される魔物娘たちがいる。「クトゥルフ系」は書籍などではまだ使用されていない。「図鑑世界」のようなメタな用語と思しい。
クトゥルフ神話に登場する異形生物や奉仕種族をモチーフとし、既存の魔物と組み合わされた種族も存在する。
紹介済みの該当種は「アトラク=ナクア」「ウェンディゴ」「ショゴス」「ナイトゴーント」「マインドフレイア」。
共通する特徴として結ばれた夫を異形化させる(夫自身の意図で自由に人間形態に戻れる)能力を持つ。
アトラク=ナクアとナイトゴーントは「深淵に属する魔物」と呼ばれ、ショゴスとマインドフレイアは「混沌の魔物」なる者達との関連が設定文に記述されている。