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『魔物娘図鑑』の舞台となる通称「図鑑世界」には複数の神々が存在する。2022年5月現在、ビジュアル設定画が公開されている神はおらず、pixivに投稿されているのはその想像図である。


図鑑世界の神々

  • 主神

天界の神々のリーダー的存在。「エンジェル」や「ヴァルキリー」を従える。長いタイムスパンの中で「代替わり」がなされるポジションであり、現在の主神は女性。主神を信仰する「主神教」という宗教が存在する。主神派の神々は魔物、およびその長たる歴代魔王たちと太古の昔から敵対し続けて来た。現魔王の存在により魔物が人を害さなくなった現在においてもその姿勢は続いており、主神教教団や諸国家の施策にも反映されている。


が、主神教圏も一枚岩ではなく、親魔物勢力や魔物達と敵対一辺倒ではない。

主神教勢力でも有数の大国と称されていた「レスカティエ教国」が魔王夫妻の娘リリムの第四子デルエラ率いる軍勢により壊滅した件が有名だが、これはこの国が以前より内部腐敗による劣悪な圧政や選民思想から反発者が絶えなかったいう背景も絡んでいる。


また、教国を落としたのは魔王夫妻第四子デルエラが率いる「急進派(過激派)」と呼ばれる派閥であり、その立場は魔物全体のスタンスではない。

ひと口に魔物娘といっても種族ごとに生態や価値観の違いには大きな開きがあり、更には同種族の間でも置かれた環境や属する勢力、あるいは各個体ごとの特性に個人差が存在するためである。


これは主神教側に属する人間にも同じ事が言え、教団国家都市の中にはかつてのレスカティエ教国のような魔物側への積極的な敵対姿勢を示す事を控える穏健派も存在し、魔王夫妻もそうした国家に対しては、人間側で魔物と結婚した人間の移住を妨害しない事を条件に魔物側からも侵攻を控える、といった相互不可侵関係を結ぶなどの活動も行っている。


  • 堕落神

「堕落した神」とも呼ばれる女神。主神教が説く純潔の教えとは真逆の倫理を説く。直属の眷属として「ダークプリースト」を持つほか、主神側に仕える種族を堕天させて配下にしている。その他の種族も信徒として受け入れており、現魔王側ともまた異なる一大勢力となっている。時空に干渉する力を持つ強大な神であり、彼女の封土「万魔殿(パンデモニウム)」に住む信徒たちは止まった時の中で行動し、なおかつ老いることも衰えることも無く、ひたすらに伴侶との性行為に明け暮れているという。


現魔王側についた海の女神。定期的な嵐で船が沈み人が死ぬ、という自然の摂理を実行させられていたが、心優しい彼女はこれを嫌っており主神グループからの離反の要因になったとみられている。これにより現在彼女の支配下にある海域においては海に人が落ちても死ぬことはなく守られ、水棲系の魔物娘や、その伴侶として水中でも呼吸その他生命活動が可能なインキュバスにされたりする。


愛を司る中級の女神。中立派の立場をとっており、彼女の眷属である精霊や天使の活動は、主神教圏においても容認されている。彼女が司る愛は誠実さを伴うものであり、パートナー・配偶者への裏切りは厳しく戒められる。エロスは快楽神としての顔を持ち、配下の魔物が「勇者」を誘惑することもあるが、「試練」という形で容認されている。主神教教団にも不信をおぼえる人々はいるが、堕落神信仰と異なり少なくとも敵対対象とはされていない。


生と死を司る神。「死者は二度と戻らない」という既存の倫理観を強く否定する信仰を唱えており、これから死ぬ生者の運命を感じ取り嘆くバンシーたちを筆頭に、アンデッドの魔物娘たちを眷属として迎え入れている。


性愛の神。その信徒はほぼ魔物娘たちで占められる。「巨根信仰」の神であり、信徒である魔物が狙っている男性の陰茎を巨大に勃起させまくったりする。

かつてエロスと「愛の女神」の座を争った神格であり、エロスとは友人同士でもある。

茶飲み仲間としての交流が続いており、エロスに提案をする事もある。

当代の愛の女神ではないため、彼女が世界に及ぼす影響力はエロスに比べると小さい。(解説連ツイ


このほかジパングを中心に、精霊や妖怪が「神」と呼称される例がある。東方限定ではなく、ジャガー人間の魔物娘オセロメーたちが崇めるテスカトリポカも「神として扱われる魔物」である。

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