概要
肉体を失った人間の死霊が、魔王の魔力と結びついて生まれる魔物。
『図鑑』における「ゴースト属」は魔物の魔力と人間の無念が結びついて生じるドッペルゲンガーも含む。
「ゴースト属」は「霊体系のアンデッドの魔物娘」の総称、と言えるだろう。
属名として採用されている原種のゴーストであるが、生まれたばかりの状態では実体化できるほどの魔力を有して居らず、物体に触れることができない。
生前の記憶は残っているが、サキュバスである魔王の魔力が混じり合うことで、その人格は淫魔らしいものとなっている。
直接誰かに触れることの出来ない彼女達は、妄想による自家発電を行い、男性にとりつくことでその(生命力としての)精を吸い、憑依による感覚共有を介して自身の妄想を注入する。
やがて精を溜め込み、実体化できるほどの魔力を備える段階に至る頃には取り憑かれていた男性側もその妄想に染まり、触れ合う事が出来るようになったゴーストたちとの交合に夢中になる。
また、霊体の姿になれる事を利用し、自分達と同じように死亡して肉体を失い魂のみの霊体となった男性を夫として交わる事も可能であるという。
魔王の代替わりによりゴーストは「魔物娘のいち種族」となっており、実体化したゴーストが妊娠した場合、ゴーストの子が生まれる。
男性だけで無く女性に憑依することも出来、生身の女性の体で性交することで取り憑いたゴーストも精によるエネルギー摂取が可能である。
この場合もゴーストの妄想を取り込むことで、憑依された女性達も性欲が増大し、欲望に忠実になる。
ゴーストがこの世に残した未練を解消した場合、あの世に逝ってしまう、という説があるが、その実例はまだ確認されていない。
未練(欲求)が男性との性交渉であるため、この世で交わることができる以上、天国などにわざわざ行く理由が無いとも言える。
「ゴゴゴ…」とアドバンテージを稼ぐことが得意な個体が存在するかも知れない。