概要
形状自在の粘液状の魔物。その細胞を自在に操ることで、自分の形態を様々に変えるほか、その細胞で道具を生成することすらできる。
本体は火が得意でないが、「火に耐える」という性質を意識して付加することでフライパンのような火にあてる道具も作り出せる。
細胞を使った道具は基本的に使い切りで、使用後は自分の体に戻すことが多い。
従順で温厚な性格をもち、自分が仕える主を常に求めている。スライム界のキキーモラ的存在。
必要に応じて食器、家具、果ては家屋までも作り出せるが、元手となるエネルギーは伴侶から得られる精(生命力)なため、本体から切り離され、エネルギー切れになると崩れ落ちてしまう。
ショゴスから完全に分離した上で維持したい場合は別途で形状維持用の魔力を供給する必要がある。
不定形な体と道具生成を駆使した奉仕は献身的だが、ショゴスたちは狂気をも持ち合わせる。
主人の命令には絶対服従だが、彼女達からの奉仕を拒むことも許さない。主人と生活を共にしていくと、自分から道具を生成するだけでなく、自分が生成しない普通の道具の使用もしなくなる。
主人達はショゴス漬けの暮しをする中で、自身の体質が変容していくのを感じていくことになる。
刃物に切られても平気になり、壁をすり抜けることもできるというそれらはスライム属の魔物であるショゴスの性質そのものでもある。
魔物娘として伴侶に与える快楽を伴う、自他の境界線すら曖昧になるほどの一体化、それが主人を変えていく過程である。
やがて主人の側もショゴスとの融合を望むことになる。
同じく不定型なスライム属なら、他種の魔物娘でもこの合一に加わることができる模様。
元は「混沌の魔物」と呼ばれる存在に奉仕種族として創造された種族だが、魔王の代替わりに伴い、かつての主たちのもとを離れ、サキュバスの現魔王が築いた新しい社会の住人となった。
その交わりに見られる特徴は、彼女達の創造主たちが夫と行うそれを不完全ながら模したものであるらしい。
魔王の代替わりはショゴスに知性と感情をもたらし、心を持った彼女達は自分達もそのようにしたいと望むようになり、それを果たすために逃げ出してきたとされている。