概要
伸縮自在で自由自在にその形状を変化させることができるスライム属の中でも、擬態能力に特化した種族。
観察力と記憶力にも優れているようで、一度目にした衣服なら、形や色、デザインだけでなく質感、さわり心地すら再現した上で形成することが可能。
ただし彼女達自身がスライム属であることから形成した服は湿った状態となるのが常である。
正体を隠して人間の男性に近付く際には雨の日を選んで出現する。街道や人里の近くで雨に打たれるようにして男性を待ち、近付いてきた男性に微笑みかけ、相手が人間の女性と思って微笑み返したりすると、そのまま自分の夫として認識し、それ以降は人間の精(生命力)の臭いを嗅ぎ付ける形で家まで追いかけ、そして入り込んでしまう。
本能の赴くままに精を貪るものが多いスライム属の中ではこれでも大人しいほうである。
献身的な魔物娘が多いジパングの種族であるためか、ぬれおなご達もその気風を持ち、相手に合わせた、一歩引いた所作が目立つ。
上述した通り身体や衣服が常に湿っている彼女達であるが、触れた物体を濡らさないように本人の意志で調整する事を可能としており、夫の為なら炊事や洗濯さえもこなすという。