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濡女子

ぬれおなご

濡女子(ぬれおなご)は日本の妖怪の一つ。愛媛県や長崎県に伝承が残る。
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概要編集

所によって伝承が多少異なり、「雨の夜に現れる」とも「特に天候とは関わりなく海や沼から現れる」とも、また「濡れ髪の姿」とも「全身がずぶ濡れ」とも言われる。

どの伝承でも容姿はほぼ人間の女そのままで、少なくとも髪はびっしょりと濡れているという事は共通している。


人間の前に現れ笑いかけてきて、無視すれば何もしてこないが笑い返してしまうとつきまとい始め、その人間が死ぬまで離れなくなる。


濡女(ぬれおんな)という良く似た呼び名の妖怪の伝承があるが、異称ではなく全く別の妖怪であるとされる。


創作作品における濡女子編集

地獄先生ぬ~べ~編集

名称は「濡れ女子」表記である。

雨が降る中、ぬ~べ~が勤めている小学校に濡れ女子に取り付かれた男がやってきた。早速濡れ女子を除霊しようとするぬ~べ~だが、実は濡れ女子側が「取り憑いた男を除霊して欲しい!」という頼みで来ていたのだった。


どうもその取り憑いた男は濡れ女子の湿気が効かず、一日中部屋に引きこもりながらカビたパンを食べるわ、寝れば虫が体を這いずり回るわ、ボウフラの沸いた風呂に入るわと驚く程不潔でタフであり、取り殺すことができずにいたのである(オタク特有の妙な趣味にも嫌悪していた)。もちろん物理的には引き離せず、濡れ女子を除霊する以外に方法は無いため、仕方なくその場では帰ってもらうしかなかった。


しかし、雨も上がった帰りの道中に濡れ女子は「妖怪の力で殺さなくても…」と悪い考えを思いついてしまい、階段の上から男を突き落とす。男は転落したが、「取り憑いていた」濡れ女子も引っ張られて転落してしまう、そこにトラックが通りかかり、男は轢かれて重症、濡れ女子も横転したトラックに挟まれ、更に荷台に積んでいた袋が破け、中に入っていたを被ってしまう。全身水気のある体でできている濡れ女子にとって塩は劇薬であり、どんどん体が溶けていく。悪い予感がして様子を見に来たぬ~べ~達もトラックをどけることができずに手詰まり状態だったが、突如轢かれた男が立ち上がり、腹が破けているのにもかかわらず一人でトラックを起こし、濡れ女子に「世間の誰にも相手にされなくなった自分と一緒にいてくれた」感謝を伝え、「君のためなら…死ねる」と彼女に告白。そして濡れ女子を抱きかかえて川へと飛び込んだ。


この一連の漢気溢れる行動によって濡れ女子は彼を見直すどころかすっかり惚れてしまい、「何十年かかっても取り殺してやるわ」と照れながら話し、搬送される男とも仲睦まじい様子を見せた。


ぬ~べ~の話の中でもとりわけレベルの高い妖怪と人間のラブロマンス回であり、「こんなに可愛い娘が取り憑いてくれたら…」と思った諸兄も多いだろう。ところで、事故に巻き込まれたトラックの運転手はどうなったのだろうか…。


落第忍者乱太郎編集

ヤケアトツムタケ忍者に彼らの妖怪知識の深さを利用して仕返しするために山田先生が濡女子に変装する。「笑いかけられても絶対に笑いかえすなよ…」と仲間同士注意するヤケアトツムタケ忍者だったが、その濡女子の恐ろしい風貌に悲鳴すら出ずに気絶した


山田先生「不愉快である。」


こじらせ百鬼ドマイナー編集

濡女子の末裔、瀬々良木碧が登場する。


pixivでの扱い編集

伝承上の濡女子を描いた作品は無く、ゲーム『式姫Project』に登場する濡女子がモデルのキャラクターを描いた作品にこのタグがつけられている(メイン画像)。


同じく濡女子がモデルの『魔物娘図鑑』のキャラクターについてはぬれおなごを参照。


関連タグ編集

妖怪 

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