概要
ラミアの上位種のひとつ。極めて高い魔力を持つ。
「その他のラミア類とは一線を画する存在」とされ、人間から転化するケースにおいても高い資質・適性を持つ女性しかなれない。
同じく上位種であるメドゥーサ同様、頭部からも蛇を生やしている。
頭の蛇の数は二つ。他のラミア種と異なり人型部分は青白い肌をしている。
瞳の色、および蛇部分の色には個体差がある。髪の一部が蛇になる形で頭から生えているため、頭の蛇の根元部分は髪の毛と同じ色になっている。
「図鑑」記載の個体(メイン画像参照)の場合、頭の蛇の色は一色だが、先のほうの色が違っている個体も存在する。
魔物娘は、基本的に自身と同種族の子を産むが、エキドナの場合、同種なのは生涯で最初に産む子だけで、それ以降はエキドナ以外の種族の子を産む(最初に妊娠するのが双子の場合は両方がエキドナである可能性がある)。
その中から未確認の種族が誕生することもあるため、エキドナは「魔物の母」の異名で呼ばれる。
第二子以降の子供の種族はランダムであり、母親の意図で特定の種族を産む、ということはできない。
生物でさえあれば大体の種族の娘を産み得るが、ゴーレムやガーゴイルといった物質系の種族は対象外となる。
ダンジョンの奥深くに住まい、外界で人間に目撃されるケースは稀である。
ダンジョンの奥に居着くのは、そこまでに辿り着ける者、すなわち強者を夫とし、彼との間に強力な娘を産むためである。
その機会を創るために、自らその高い魔力を活かして人間に化け、財宝の情報を流布したり、自分の討伐依頼を出す等して冒険者をダンジョンに誘い込もうとする。
まれにだが、こうした変化中の活動中に見込みのある男性がいた場合、その場で誘惑して連れ帰る事も稀にある。
そうした事例において、しばしば、エキドナが「冒険のあと行方をくらました勇者の傍らにいたヒロイン」として記録される事になる。
エキドナの個体
- メルセ・ダスカロス
リリムの一人、魔王夫妻の第四子デルエラの手で人間からエキドナに転化させられた。
体格と武芸の才に恵まれ、レスカティエの戦士たちを率い、指導する重要なポジションに就いていた。