概要
冥府の力をその身に宿すといわれる闇色の蛇。
「ファラオ」の敵対者として神に作り出された魔物であり、砂漠の遺跡で眠るファラオの目覚めを阻止することが彼女達の役目である。
魔物が人間の命を奪っていた旧魔王時代には、永い眠りについたファラオが再び目覚める事が無いよう葬り去る役目を持っており、砂漠には主であるファラオを失った遺跡が点在している。現在ではそうした遺跡では、ケプリという魔物娘が新たな王となる男性を探し求めているという。
現在では他の魔物娘と同様、ファラオも含め人間の命を奪う事は無くなったアポピスであるが、それでもファラオとは形を変えて対立している。
彼女達は体内に強力かつ特殊な神経毒を持ち、噛みついて獲物の体内へと流し込む。この毒を流し込まれた者はアポピスに忠誠を誓うしもべとなるという。
人間の女性であればラミアとなって愛と快楽を求め男性を襲うようになり、人間の男性であれば常に魔物との快楽に浸る事を望むインキュバスとなる。
ファラオやその下に付いている魔物娘の場合、本来の職務を忘れて人間の男性を襲ったり夫と交わる事しか考えられないようになる。
こうしてファラオがアポピスの毒に侵されてしまうと、アポピスがファラオに代わって王国を支配するための傀儡となってしまう。そうなった王国は太陽の昇ることの無い「暗黒魔界」と呼ばれる魔界に変貌する。自身の国を手に入れたアポピスは、その国をより大きく淫らなものにするため、積極的に魔物や人間の女性を毒牙にかけ、自身のしもべに変えていく。
なお、アポピスも夫への執着が強いラミア属の一種であるため、ファラオを襲撃する前に夫となる男性を手に入れた個体は、本来の存在意義であるファラオへの敵対心や関心をすっかり失ってしまう事も少なくない。