リリラウネ
りりらうね
※この記事にはR-18成分が含まれています
原種と同様に基本的に一定の場所に根を張って動かず、地面から養分を吸い上げて生きる。
原種との大きな違いとして、花弁の中の女性の部分が雄しべと雌しべでそれぞれ独立した女性の身体と人格を持った双子(結合双生児)となっているという点がある。
このリリラウネは花の種類とは別の意味での百合の性質も併せ持ち、常に互いに身体を絡み合わせ、それにより作り出される蜜は原種である通常のリリラウネ以上に濃厚な甘味と強力な媚薬・精力増強効果を併せ持っている。そのため香りを嗅いだだけでも男性だけでなく人間の女性や魔物娘までもが、強く発情し理性を失ってしまうという。
しかし、そんな彼女達も男性と交わり精を得て子供を成す事を望む魔物娘の一種である事には変わりがない。
強力な蜜の香りに誘われた男性が花弁の中に入り込めば、当然のように自分達の間に男性を挟み込み、3人で交わりを続けるのである。
彼女達が互いに身体を絡み合わせる行為はそれ自体が彼女達にとって男性を誘惑する手段であるとともに、いずれ男性を迎え入れ交わるための準備運動も兼ねている。
上述した通り双子として1体の中に2つのそれぞれ独立した人格を持つ魔物娘ではあるが、同じく多重人格の性質を持つキマイラと同様に片方が特定の男性に好意を持てば、もう片方の人格も必ず同じ男性に好意を抱くという。
こうしてリリラウネの花弁に誘い込まれた男性は、それまでの双子での交わりにより柔らかくほぐれた肉体と、独立した人格を持つとはいえ交わりを繰り返す事で互いに心と身体を知り尽くした絶妙なコンビネーションによって同時かつ巧みに襲い掛かられ、精を搾り取られるのである。
要するに彼女達は文字通り百合の間に挟まる男を獲物とする事に特化した性質を持つ種族と言えるだろう。
リリラウネに限らず魔物娘は人間の女性と、あるいは魔物娘同士で性行為を行うことはあるが、あくまで人間の女性を魔物娘に転化させるためのものであったり、友人間でのスキンシップに留めたり、より親密な場合でも共通の男性を夫とする一夫多妻状態を前提として一方の夫を共に夫とする、あるいは共通の夫となる男性を探すといった関係を築くとされ、人間同士の同性愛とは異なるという。
なお、このリリラウネは非常に不安定な性質を持つ種族であり(「図鑑」ではその理由について「突然変異種故か」と推測されている)、リリラウネの性質を持ちながら花弁の中の女性が双子ではなく片方のみであったり、巨大な百合の花弁のみで中に女性が入っていない個体が産まれる事がある。
前者の場合自分の半身を求めて気に入った人間の女性を花弁の中に誘い込んで交わりリリラウネの一部へと転化させて取り込んだり、後者の場合2人の女性を取り込んで花弁の中で交わらせ、リリラウネの一部へと転化させる。その際には特別に仲の良い2人や共通の男性に好意を抱く2人を取り込む事が多く、逆にそれぞれ別の男性に好意を抱く2人の女性が花弁の中に入った場合、拒絶反応を起こして花弁の外へと吐き出してしまうとされる。
また、女性の代わりにアルプの素質を持つ男性をリリラウネの一部として転化(女体化)させて取り込んだ個体や、花弁の中に1人しかいないリリラウネがその状態で夫となる男性を得た後、そのまま通常のアルラウネとして生きていく個体も存在するという。