概要
高い魔力を身に宿し、その象徴である2本に分かれた尻尾を持つ。
彼女達はその魔力を用いて、動物の猫の姿へと化けることが出来る。
ネコマタは気に入った男性がいると、動物の猫の姿で近づき、魅惑の魔術の応用によって男性に自らを飼わせるように仕向ける。
これは男性が自らを可愛がってくれるか、優しくしてくれるかを確かめるための行動なのであるが、この時彼女達は「飼い主の男性が近づくと離れ、逆に男性が離れようとすると近づいてくる」という行動を取る。
飼い主の男性が近づいてくると離れるのは、男性の体温や匂いで発情してその場で変化を解いて襲い掛かってしまいかねないからであり、逆に男性が離れようとすると近づいてくるのは男性が離れていくことに不安を感じ、自らの身体を擦り付けて匂いと魔力を残すマーキングを行おうとするためである。
そうして男性と過ごすうちに、やがては魔物の本能を抑えきれなくなり、魔物の正体を現して襲い掛かってくる。
その性質から人間の中にはネコマタを「長い年月を生き、魔力を経た動物の猫が魔物に変化したもの」と誤解している者も多いが、ネコマタはケット・シーのように動物の猫が魔物に変化したわけではなく、「飼っていた猫がある日突然ネコマタに変化した」という報告例は実際にはその猫が元々ネコマタとしての正体を隠していたものとされている。