概要
心優しく物静かな性格で、男女が結ばれて幸せになる姿をこよなく愛し、女神の名の下に結ばれるべき恋人達に、枯れる事無き不滅の愛と愛を貫くための力をもたらす。
彼女達は金色の「愛の矢」と黒い「鉛の矢」を放つ能力を持っている。
黄金の「愛の矢」は射られた者の愛情を膨れ上がらせる。
この矢を受けた者は本人も気づいていなかった感情を表出させ、自分がどれほど相手を愛しているかを自覚するようになる。
黒い「鉛の矢」は反対に、射られた者の愛を枯渇させる。
この矢を受けた者は深い喪失感に襲われ、他者からの愛を強く求めるようになり、自分に向けられる愛に気付きそのありがたさを認識するようになる。
この二種類の矢を駆使し、人間同士や人間と魔物を結び付けて新しいカップルの誕生を促すのが天使としてのキューピッドの使命である。
また、彼女達は多くの恋人達が愛し合う姿を見続けている事もあり、自身もまた愛と愛欲に満ちた天使として、人間の男性と接するうちに恋に落ちる者が多い。
しかし、上記の通り物静かな性格をしている者が多いキューピッドの場合、言葉で愛情表現をする事を苦手しており、自身の持つ愛情を矢に込めて相手の男性に放つという方法で愛情を伝えるという。
なお、キューピッドは本来魔物娘ではなく、エンジェルやヴァルキリーと同様に魔物娘の魔力の侵食を受けた個体が魔物化するのだが、キューピッドの場合は魔物化する前からその行動が魔物娘と変わらないため、魔物化してもとくに変化は見られず、魔物化していない個体と区別されない事も多い。これは同じく「エロス」に仕える天使であるフーリーも同様である。