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概要

神に仕える天使の中でも優れた武勇と気高い精神を兼ね備えた天界の戦士。

腰から二対の翼が生えている。天使の中でも中位に位置し、勇者を育てる役割を担う。

元々は魔物ではないが魔物の魔力に侵された個体は魔物として扱われる。

主である神に忠誠を誓っており、精神に直接語りかけられる「神の声」に従って行動し、勇者の素質のある人間に付き添い、育て上げることでその力を開花させる役割を担う。

そして彼女達に見初められた人間は世界に名高き勇者となり、死後、その魂は神の元に召されると言われている。

生まれ持つ神々の加護により、彼女達が魔物の魔力に侵食されても、直ぐに完全な魔物には変化することはない。だが、変化が小さいが故に、本人達すらそれに気がつくことができないという面も併せ持っており、気高き精神はそのままで自身の役割を全うし続けようとする。

魔物の魔力と結びついた彼女達の力は勇者として育てている男性の能力とともに性欲を高揚させる。そしてその性欲の矛先は彼女達に向けられてしまう。

高潔で禁欲的な彼女達に対し、その心に直接届く神の声は相手の男性の性欲を受け入れ、時には淫らな行為や恋人のように甘い振る舞いなどを行うよう命じるようになる。

彼女達はこれに困惑・葛藤しながらも、忠誠を誓った神の命令という大義名分の下で男性の欲望と快楽を受け入れ続けてしまう。

やがて互いに身体を重ね続けることによって両者に変化が現れる。

男性の方は自身の欲望に素直になり、国や教会等への忠誠や魔物を悪とする価値観ではなく、自身の正義感と高潔な精神に従って行動し、人魔問わず弱きを助け、悪しきを挫く「勇者」となる。

一方の彼女達は戦乙女としての本能、魔物としての本能両方から、自らを求めると共に立派な勇者となった男性に惚れ込むようになり、神の声に依らずに自発的に男性と交わるようになっていく。それに伴い、神の声が聞こえる回数も減少していき、男性と交わることへの抵抗感も薄れていく。

最終的に彼女達は神への忠義から、男性への献身のために行動するようになる。この時漸く彼女達は「ヴァルキリー」という魔物へと完全に変化する。それに伴い神の声も完全に聞こえなくなる。

実は魔力に侵された時点で神とのリンクは完全に絶たれており、神の声と信じていた声の正体は全て彼女達自身の欲望の声である。

しかし、このことに自覚してしまった場合、彼女達はダークヴァルキリーへと堕天してしまう。

因みに原則男性1人に対し付き添うヴァルキリーも1人であるが、彼女達が魔力に侵されていた場合は2人以上のヴァルキリーが1人の男性に付き添うこともある。

また、女性に付き添った場合はその女性を勇者に育て上げるとともに、立派な淫魔、お嫁さんに育て上げるのだという。

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ヴァルキリー(魔物娘図鑑)
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