概要
ラミアの亜種。身体の一部に鳥に生えているような羽毛があり、女性部分の両手は鳥類の肢のように鱗に覆われ、鋭い爪が生えている。
性格は大人しく消極的。自分から人間の男性にがっつくようなことはなく、普段は人目を避けて洞窟や砂漠などで静かに暮らしている。
最大の特徴は彼女達自身にも制御しきれない蛇毒の魔眼である。その視線を受けるだけで、毒蛇に噛まれたように身体は弛緩し、身動きがとれなくなり、激しい熱さが襲う。
旧魔王時代には人をそれだけで死に至らしめるものであったが、魔王の代替わりに伴い、その威力が快楽と情欲をかきたてる方向へと向いている。
バジリスクの視線による毒は、相手の体内にある精(生命力)を変質させ、体外に排出されやすくする。
男性の場合、男性自身が臨戦態勢となり、わずかな刺激で決壊してしまう状態となる。
精の質が変化し、とめどなく流出する状態となると、そのぶん周囲の魔力が身体に吸収されやすくなる。
そのため女性なら魔物娘化、男性ならインキュバス化が極めて起こりやすくなる。
精じたいも魔眼による毒と同じ性質を帯びるようになるため、治療のためには毒だけでなく精も吸い出さなければならないが、それをした時点でインキュバス化、魔物化は確定となる。
引っ込み思案なバジリスクは、普段は魔眼を押さえるために仮面などを装着している。これらは通常の視界をも隠してしまうが、人間の男性を直接見てしまうと我を忘れてしまうのを防ぐ為であり問題ない。
優れた熱感知や魔力感知を持つため、目を塞いだままでも生活に支障を来すことはない。
そんな彼女達もひとたび夫を得れば、そのパートナーに対しラミア属らしい執着の深さを発揮し、密着した状態から、解放された魔眼からの視線を注ぎ続けることになる。
ちなみに元ネタのバジリスクはコカトリスと同一、もしくは近しい存在とされている事が多いが、魔物娘図鑑におけるコカトリスはハーピーの近縁種である。