概要
蚊の性質を持つ昆虫型魔物娘。人間に噛みついて血液を吸う姿から「昆虫界の吸血鬼」と呼ばれている。
この呼称は人間側が勝手につけたものであり、本家ともいえるヴァンパイア側からは、すぐに人間と子をなしたがる生態も含め批判されているが、彼女達はまるで関心を持っていない。
その性格は狡猾で、獲物となる人間の男性を見つけると、すぐには襲わず、周囲を飛び回りながら用意周到にその機会を窺う。
その羽音は特徴的で、効いた者の平常心をかき乱し、集中力を途切れさせる。
その性質上、羽ばたきの音は彼女達の存在を獲物にもはっきりと教えることになるが、常人はヴァンプモスキートとの持久戦に勝てず、気付いた時には彼女達に抱き留められ、血を吸われることになる。
上記の吸血は繁殖のために行う。彼女達は吸い取った血液を介して相手の男性の情報を読み取り、相手とその「血」に適した形に自己の生殖器官を適応させ、より確実に妊娠し、産卵に至る最適な形に仕上げていく。
吸血がなされた時点で、ヴァンプモスキートから生殖相手、すなわち夫と見なされていることを意味する。
吸血はマーキングであり、男性を逃がさないよう同時に特殊な成分を注入する。
男性は吸われた部分にムズムズとした疼きを感じるようになる。疼きは快楽を求めるが発散できないもどかしさのようなものである。
マーキングしたヴァンプモスキートがそこに触れたり舐めたり血を吸わないかぎり、この疼きが止むことはない。
彼女達もそんな男性の周囲を飛び回りながら再度触れ合う機会を待ち続ける。
血を吸うたびにヴァンプモスキートの生殖と交合への欲求は増し、より執拗になっていく。
