概要
王族や勇者といった極々一部の限られた者の遺体を素体とするゾンビ。
上級アンデッドの一角を占める種族であり、アンデッドたちが集う魔界「不死者の国」の上流階級である。
上流階級であるが、ワイトの文化では(図鑑世界一般の)人間の上流階級と異なり、自由恋愛が主流。許嫁の場合も、もともと慕いあっていた者との婚約としてのものである。
彼女達は統治者であり、時に「不死者の国」を新たに生み出す強大な力の持ち主である。
魔界でない人間の領域で姿を見せることは稀である。
選ばれし者のアンデッドとしての気品を漂わせ、貴種らしい優雅な佇まいを見せる。彼女達から誘いを受けた男性にその妖しい魅力を拒むことなど到底出来ず、ワイトの寵愛を受けるべく自らその身を差し出すことになる。
そうして伴侶となった者に対し、ワイトたちは秘めていた深く激しい情欲を開け放ち、常夜の世界で退廃と享楽の暮しを送ることになる。
伴侶との交わりはワイトが持つ美しさと力をさらに向上させる。「不死者の国」でたびたび行われる「夜会」はそうして磨き上げられた自己と、愛する伴侶を自慢し合う場でもある。
ワイトたちは男の心を掴み、身体を支配する手管に長けているだけでなく、男性の「精」の扱いにも熟達している。全身を使った吸精が可能であり、触れてさえいれば、指先だけでもそこから精を吸い、同時に立っていられないほどの快楽も与えることで、相手を行動不能にすることができる。
相手が女性である場合、生命力を奪った分だけ、自身の魔力を注ぎ込むことで淫蕩なアンデッドにし、忠実な下僕へと変えてしまう。
ワイトは通常の、原種の「ゾンビ」の上位種としての側面を持つ。一般的なゾンビでも夫を得、性交渉を重ねるうちに膨大な魔力を獲得することでワイトに変化することがある。
新たなワイトのところにはどこからともなく「不死者の国」からの招待状が届き、常夜の社交界への扉が開くことになる。
芝刈りや便乗ターボを得意技としているかどうかは解釈が分かれる。