概要
ユスリカ(揺すり蚊)とは、双翅目のうちユスリカ科に分類される昆虫のこと。
それは数十メートルに及ぶ蚊柱を作ることで有名な虫であるが、名前に反して蚊ではない。
成虫の見た目は蚊に似ているが、蚊の針のような口を持たず、長い前脚を常に持ち上げるのが特徴。オスの場合、触角がブラシのようにふさふさしている。
幼虫も蚊のボウフラとは異なり、細長いワーム状で表面に目立つ構造はない。体色が赤いものは、いわゆる釣り餌や魚などのペットの餌に使われる赤虫(アカムシ)である。
生態
成虫は群れで飛翔して蚊柱を作る。近縁であるブユは吸血するが、ユスリカの成虫はの口や消化器官が退化しているので物を食べられない。
幼虫は多くが水生昆虫のため、原則として水辺に依存するが、氷河に生息するヒョウガユスリカや乾燥地帯に適したネムリユスリカなど、変わった特性を持つ種類もいる。