タコシンカ
たこしんか
カー将軍が創り出した進化獣の一体。タコをそのまま擬人化・二足歩行にさせたような、地球人が思い描く宇宙人のような外見をとり、あらゆるエネルギーを吸収する能力を持つ。
触手から10万ボルトの電流を放つ「タコシビレ」と口からの黒い煙幕、口からの「タコミサイル」が必殺技。
宇宙人との交流を夢見るダイナブラック・星川竜を欺きつつ、宇宙人がUFOに乗って地球にやって来たという騒ぎに乗じ、地上からありとあらゆるエネルギーを奪わんとした。
カー将軍の手により生み出され、地上侵攻へ出陣。とある浜辺にて地中から出現し、釣り人達に自身を「宇宙からの侵略者」と称して脅し、口から墨を吐いて釣り人の顔を真っ黒にする。その後はラジカセからの音楽に浮かれて「タコ踊り」を披露し、エネルギー切れになるとラジカセからエネルギーを吸収。飛行しながら更なるエネルギーを求め、たどり着いた電柱より電力を吸収する。
その後、本物のUFOの接近を受けて駆けつけたダイナマンを不意打ちすべく、彼等の前に宇宙人のフリをして現れるも、星川以外の4人に怪しまれてしまい、機嫌を損ねたとして星川の顔に墨を吹きかける。その後、彼の開発した宇宙人と交流する装置を破壊して彼にタコシビレを喰らわせる。メギド王子の指示を受けてシッポ兵と共にダイナマンを攻撃し、タコミサイルを放ちつつメギドと共に撤退する。
再度出撃し、タコミサイルで工場地帯を粉砕、駆けつけたダイナマンと戦闘。ダイナブラックと1対1で勝負し、両腕を回転させて彼からエネルギーを奪ったうえで両腕で打ち据えて追い詰め、タコシビレを喰らわせる。更なる追撃を試みようとした瞬間、ブラックに味方したUFOからの助太刀に怯み、ブラックの「忍法・全身脱力」の前に吸力も無効化され、追い詰められるままに5人のダイナパンチ、スーパーダイナマイトを連続で受けて敗北する。
直後ビッグバンプログレスで巨大化する。両腕で打ちすえて ダイナロボを攻撃し、柔軟なボディで物理攻撃を無効化し、煙幕やタコシビレを喰らわせる。しかし物理攻撃でないダイナフラッシュは無効化できずダメージを負い、怯んだ隙に放たれた科学剣・稲妻重力落としを喰らって爆散した。
飛行時の撮影にはタコシンカのミニチュア人形が用いられている。
デザイン担当・渡部昌彦氏によれば、放送当時は「イカシンカは格好いいのにどうしてタコシンカはあんなにダサいんだ」と言われたため、かえって思い入れのある怪人であると書籍『百化繚乱 上之巻』にて語っている。