概要
体長3.3~4.2m。尾長50~70cm。肩高1.5~1.9m。体重雄2~3.6t、雌約1.4~1.7t。現在の奇蹄目としては最大の動物である。
植物食で、主にその幅広い口を活かして地面の草を食べるが、木の葉を食べることもある。
アフリカ東部と南部のサバンナに棲息し、キタシロサイとミナミシロサイの2亜種に分けられる。
名前の「シロ」は体が白いためではなく、「口先が幅広い」という意味の現地の言葉を「白い」と聞き間違えたためと言われる。実際の体色は黄褐色から灰色である。
単独行動の多いとされる他のサイと比べ、ある程度の群れを形成する。そのため飼育下では、ペアを組めば繁殖可能なクロサイと比べ、ある程度の個体数で飼育しないと繁殖は難しいようである。
他のサイと同様、角を目当てとした乱獲で個体数を減らしており、現在は絶滅危惧種に指定されて手厚く保護されているが、未だに密猟が絶えない。
主な亜種
- ミナミシロサイ
主に南アフリカ共和国などアフリカ南部に生息する。
一時はかなり激減したものの、生き残っていた生息域が大国であった事が幸いし、保護政策の甲斐もあって現在は2万頭弱にまで回復している。一部は後述するキタシロサイのかつての生息域にも導入されている。
日本国内の動物園やサファリパークでも多数見ることが出来るが、前述した生態からか、繁殖は富士サファリパークなど複数飼育のサファリパークに限られている。
海外の動物園では人工授精による繁殖も成功している。
- キタシロサイ
かつてはウガンダやスーダン、中央アフリカ共和国など、アフリカ中央部に広く分布していたが、1980年代の時点ではコンゴ民主共和国のガランバ国立公園にしか生き残っていなかった。
一時は保護の甲斐も会って回復しつつあったが、スーダンと南スーダンの内戦による情勢悪化で保護政策が行き詰ってしまい、武装勢力による密猟が横行し続けた結果、2008年に野生絶滅した。残っていた飼育個体も繁殖がうまくいかずに次々と死んでいき、2018年には最後の雄・スーダンが他界している。
現在はケニアのオルペジェタ自然保護区でスーダンの娘と孫にあたるナジン・ファトゥ親子の雌2頭が生きるのみ。iPS細胞などを用いた繁殖計画も持ち上がっているが、現状は絶望的である。
最強王図鑑
動物最強王、動物最強王PFP。漫画版、アニメ版の4作に登場。
動物最強王ではチーターの攻撃でまぶたを傷つけられるも、それが原因で大暴れしたことによりチーターが逃走して勝利。その後アフリカゾウと勝負するが、パワーで押し負けて敗北した。
PFPに於いてはシード枠として参戦している。
漫画版ではパットンという名が付いた個体が登場。
2巻の表紙を飾り、再びアフリカゾウ(ゼウス)と再戦……したは良いが、ここでもパワー負け……何ならワンパンされてしまい降参となった。
パラポネラ戦では針を腹部に刺され痛がっている内に、事前に掘っていたらしい穴の中へと潜られてしまったが、その場で地ならしすることで地上から攻撃し、慌てて穴の中から出てきたパラポネラを角の一突きで仕留めて勝利。(シロサイは聴覚が非常に優れており、地中にいたパラポネラの足音を聴いて居場所を確認していた)
ちなみに一応激しく動いたため最後は倒れた…が、パラポネラが先にダウンしたことに加え、ご存じの通りサイ科の皮下脂肪は動物界でも最強である故致命傷には至らずとみなされ、これを踏まえてもシロサイの勝利は決定的だったようだ。
プルスサウルス戦では突如フィールドに発生した砂嵐を利用して突進を噛ましてダメージを与えた。……が、2度目の攻撃を見切られてしまった挙げ句、のし掛かり攻撃からの尻尾による凪払いのコンボを受け敗北してしまった。
だが、結果を差し置いても2戦とも善戦したため、マンガ版よりはましな扱いを受けた模様。
なおスペシャル上映では20話の模様もオープニング後のイントロダクションでチラ見せがあったが全体的なプレイバックはパラポネラ戦のみ。シロサイにとっては幸いだったか?
必殺技はアングリーナイトランス~実はずっと痛かった~。
『動物最強王図鑑PFP』ネタバレ注意
『動物最強王図鑑PFP』ではシベリアトラと戦った。結果はどうあれ、小回りが利かず岩に激突し自滅というのは流石にどうなのか、と非難が相次いだ。
だが、何度でも言おう。
現状においては相手が悪すぎて何もできなかったマンガ版ほどひどい扱いはない。というか今後もないだろう。
なのでつっこんではいけない。
(もっともベンガルトラが若いインドサイを襲うのは普通にあるそうなので、体格差をなくされた時点でトラが勝利するのは明らかだったという声もある)