概要
アジアに生息する3種の犀の中では最大で、体長3.1~3.8m・尾長70~80㎝・肩高1.5~1.9m・体重2t前後に達する。
アフリカのシロサイやクロサイとは異なり、鼻の上の角は1本のみしか生えておらず、「一角サイ」と呼ばれることもある。しかし敵から身を守る際は、この角よりも鋭く発達した下顎の犬歯を用いることが多い。
また「ヨロイサイ」とも呼ばれるように、皮膚には鎧のようなひだがある。だが見た目に反して肌は繊細で、よく水浴びや泥浴びを行う。
かつてはバングラデシュやブータンにも生息していたが、角を目当てとした乱獲で絶滅し、現在はインドとネパールに僅か3500頭ほどが生息しているのみとなっている。しかしながら、未だに密猟が絶えず、現存個体の7割がインドのカジランガ国立公園に集中しているため、何らかの非常事態が発生すれば絶滅してしまうリスクを抱えている。