概要
ヒマラヤ山中にある王国。日本語による正式名は「ブータン王国」。国民はチベット系が多数を占める。面積は九州とほぼ同じ大きさである。首都はティンプー。空港はティンプーから南にあるパロのみ。立憲君主制。
歴史的経緯から、中華人民共和国には国土を侵食されるなど、なかなかシビアな環境で生き残りを図っている。ブータンの国名はチベット語で”チベットの下”という意味。
農業と水力発電が主力産業。国民全体の幸せを目指すべきだとする考えから、前国王が国民総幸福量(GNH)と呼ばれる国民全体の幸福度の指標を提唱した。
文化
伝統文化は衣食住の日本文化との共通点が注目される。
米や乳製品を好む食文化をもつ。唐辛子を(香辛料としてではなく)野菜として大量に使う食文化があり、ブータン料理は世界で一番辛い料理といわれる。宗教的に喫煙はタブーとされており、タバコの持ち込みは原則禁止である。
チベット系民族、ネパール系民族などを主要とした多民族国家だが、上記の文化以外をもつ少数民族もいる。公用語は西部で使われるゾンカ語。