概要
本来の管轄区域は東京23区であり同区域の消防本部ではあるが消防委託により多摩地域の内29市町村の消防業務の管轄も受託している。
消防吏員と一般事務職員合わせて約一万八千人である、世界最大の消防組織である。千代田区に本庁を置く。警察機構のように総務省消防庁キャリアがやってくることはない。
組織
地方公務員たる消防総監をトップに、10の部を置いている。
- 企画調整部
- 総務部
- 人事部
- 警防部
- 防災部
- 救急部
- 予防部
- 装備部
- 消防学校
- 消防技術安全所
ハイパーレスキューと呼ばれる特別高度救助隊も存在。阪神淡路大震災を教訓に設置された。
装備
消火を行う消防車であるポンプ車(毎分2000リットル以上を放出可能)やはしご車だけでなく、レスキュー用のパワーショベルや夜間でも救助活動できるよう補助する照明車両からクレーン車、救助艇からヘリコプターはもちろん、スーパーアンビュランス(救急車等)多数所有している。
消防署
都内を10方面に、81個の消防署を保有。また東京消防庁は東京23区のみが本来の管轄ではあるが、多摩地域の内29市町村の消防業務も受託しており管轄に含まれる。原則と例外が逆転した形ではあるが多摩地域では稲城市のみ管轄外となる。なお大島町、八丈島、三宅村など東京都島嶼部では全く委託を受けていない為、管轄外である。
歴史
明治時代、内務省警視局(警視庁)が消防本部を設置し消防業務を行っていた。その後は警視庁消防部などを経て、戦後内務省がGHQにより解体されて独立した。
警視総監との関係
警視総監は東京の警視庁の本部長たるトップかつ、国家公務員であり警察庁採用のキャリア組の到達点となる。しかし消防総監はあくまで身分上は東京都職員である。これも戦後GHQの指令で、警視庁と名称でも対等になるべきとの元に警察から独立した際に決定した。
なお警視総監との指揮命令関係はない。
階級
警察官同様に消防士にも階級がある。
- 消防総監 トップ
- 消防司監
- 消防正監
- 消防監
- 消防指令長
- 消防指令
- 消防指令補
- 消防士長
- 消防副士長
- 消防士
関連イラスト
東京消防庁に関するイラストを紹介してください。