「どうしたのォ? これが実力じゃないでショ〜!」(第19話の予告編)
「君達が今まで通り人間を守れるか。これはゲームなんだよォ?ゴーゴーファイブ」(同話の本編)
概要
冥界魔闘士の1体でスピードに優れる。カードの所有者は冥王ジルフィーザで、属性は天。
他の魔闘士同様に体を鎧で包み、背中には白い翼の意匠があるが、彼の場合は頭に被った鳥の形の兜が特徴で、体格も他の2体と比べて細身の印象を受ける。
尚、巨大化の際には頭部が鳥の兜と融合しており、より鳥らしい姿となり、イエロー曰く「嘴野郎」。
その外見に似合わず驚異的な速さと身軽な身のこなしで相手を翻弄し、三叉の矛を武器として戦う。矛を軸として繰り出す回転蹴りの威力は絶大。
ゲーム感覚で物事に取り組み、それを反映してノリと口調の軽い狡猾で残忍な性格の持ち主でもある。
劇中ではゲームと称して日没になると爆発する羽根を都内中にばら撒き、ゴーゴーファイブを圧倒。1度はその精神を完膚なきまでにへし折って見せた。
活躍
第19話「完全なる敗北」
ゴーゴーファイブ打倒のためにジルフィーザから召喚されるが、普通に倒すだけでは面白くないとして、ゾードやグールと共に、日没になると爆発する羽根をばら撒く大規模な無差別爆破テロをゲームと称して決行。
テロを防ぐ事ができないゴーゴーファイブの前に現れると、爆発を阻止するには「日没までに自分達を倒すしかない」と告げ、向かって来る5人を圧倒。自分達の撒いた羽根も日没を迎えて爆発し、街を一瞬で廃墟に変えてしまう。かくしてゴーゴーファイブの心を見るも無残にへし折ってのけた。
第21話「6番目の新戦士!」
第20話でゾードが倒された後、グールと共に山奥の廃屋に誘き寄せたゴーゴーファイブを倒そうと画策。
イエローとピンクによってグールから隔離されると、その間にグールは倒されてしまい、再生カードで巨大化してグランドライナーと戦うグールの様子を遠くから見物していた。そこへジルフィーザが現れて見殺しにした理由を問われると、「僕を操れるのはルールだけさ」と従おうとせず、その事に怒る彼に背後から槍で貫かれ粛清される。
「そうか…僕が死ねば…でもそれってルール違反…だよね…」
そして、彼もまた再生カードによって遅れて再生巨大化し、グールと共にグランドライナーを追い詰める。だが、突如出現した6人目の戦士であるライナーボーイのアクロバット戦法に翻弄された末、最期はグランドライナーとライナーボーイの合体必殺技「ライナーコンボ」を叩き込まれて爆散した。
だが、肉体が滅んでも彼の魂は滅んでおらず、中に翼が入った透明な宝石となって残った。
続く第22話にてこの宝石は他の2体の魂の宝石と融合し、合成獣キマイラーへと生まれ変わる。
余談
モチーフはイカロスで、名前の由来は迅速の迅(じん)から。
声を演じた緒方氏は昨年の『星獣戦隊ギンガマン』で鬼丸の声を当てていた。翌年の『仮面ライダークウガ』におけるトライチェイサー2000の取扱説明VTRナレーションを経て、2年後の『百獣戦隊ガオレンジャー』ではタービンオルグと言う1話目に登場する怪人の声を担当している。
関連タグ
イカルス(神話怪人):『仮面ライダーX』に登場したイカロス繋がりのライダー怪人。
創造の使徒ミケラ:中の人が4年後に演じる敵組織の幹部。ちなみにゴーブルー/巽ナガレの演者は、彼が産み出した怪人を演じている。