「飛べるんだ…お前は空を飛べるんだ…白い服さえ着れば自由に自由に空を飛べるんだ…」
スーツアクター:池田力也
概要
『仮面ライダーX』第7話「恐怖の天才人間計画!」に登場。
鳥人イカルスとも称させる『ギリシャ神話』の「イカロス」をモチーフとした神話怪人の1人。鳴き声は「トゥルァァァ」
人為的な方法により知力・体力は常人の10倍で、正義の心を持った少年少女を育成するという『天才人間計画』の立案者・大門寺博士をGOD機関に引き入れる事を任務としており、GOD総司令の命令により人間態である博士の助手・瀬山一郎の姿で博士の次女である冬子に取り入り親しくなる一方、その裏で『天才人間計画』の協力者である小中学生達に催眠術を掛けて飛び降り自殺をするように仕向け、博士を精神的に追い詰めて最終的にはGOD機関に招き入れようと暗躍していた。まさに外道である(すがや版では少年を改造したという設定のため、よりGODの悪辣さが増している)。
計画は順調に進んで行き24人目の大門寺あや子を殺害すると、実験の被験者である最後の25人目、即ち何も知らずに自身の婚約者となった大門寺博士の次女である冬子にもその魔手を伸ばすが、事件を調査していた神敬介ことXライダーの介入で計画は狂い始めて行く。
敬介を始末した(と思っていた)のち、博士がGOD傘下になりそうもないので冬子共々処刑することになり、戦闘員を使って時間稼ぎしている隙に冬子に催眠術を掛けることに成功。彼女に危機が迫る。
水城霧子によって冬子はすんでのところで救出されるも事情を知らないままイカルスの元へ行ってしまい、彼女を助けようとする敬介の前に人間態の姿で立ち塞がり、冬子を傷つけたくない敬介は本来の姿になって戦えと怪人に要求するが「どんな姿で戦おうとオレの勝手だ‼」と一蹴して襲い掛かる。しかし流石に人間態の姿では分が悪く、本来の姿に戻って最後の対決へと突入。
激戦の末、最後は『Xキック』を受けた所を太陽に向かって投げ飛ばされ爆死するという、さながら自身のモチーフとなったイカロスの最後と同じ様な末路を迎えた。
残されたペンダントから冬子は瀬山の正体に気付くも、敬介は「イカルスは倒した。瀬山君は『君によろしく』といって遠い所へ出掛けた」と語るのだった。
そして博士は人間はやはり自然のままにすべきと『天才人間計画』を中止することにした。
能力
頭部の鳥の嘴の先から『イカルス=デススモーク』と呼ばれる毒ガスを噴射し、これを吸い込んだ人間を溶かしてしまう事が出来る。
また、翼に収納された三日月型のカッター『イカルス=デスウィング』を敵に投げつけて攻撃するほか、飛行能力を有しており、縦横無尽に大空を飛びながら目標目掛けて爆弾を落としたり奇襲を掛けたりして敵に襲いかかる戦法を得意としている。
再生怪人としての活躍
映画『五人ライダー対キングダーク』
GODが推し進める新たな計画『東京カラカラ作戦』の作戦補佐する再生怪人軍団の一員として復活。以前は白かったブーツが他の怪人に合わせて赤くなっている。
人間態の姿で自分たちの作戦計画を偶然聞いてしまったマサルという名の少年に近付き親しげにしていた(その人物背景などは不明。偶然知りあった振りをして仲良くなったのかもしれない)。その後、正体を現したしマサルの傍にいたエツ子を作戦の指揮官であるコウモリフランケンの食料として拉致して去って行った。
その後の最終決戦にも加わり、5人ライダーたちと戦うが最早単なるモブであり、割と後半まで生き残るもののライドルで叩っ斬られた挙句、最後は上から落ちてきたコウモリフランケンが爆発して全員仲良く吹っ飛んだ。
『仮面ライダーSPIRITS』
山口県でSPIRITS第十分隊を襲撃。火焔プロメテスとコンビを組み一方的に空爆するというなかなか賢い策に出るも、Xライダーに足を掴まれて真空地獄車で地面に叩き付けられ撃破される。
『S.I.C HERO SAGA』
デストロン壊滅からGOD結成までの間に、日本に来る前、タイチに流されていたライダーマンと戦っていた
関連項目
オウルオルフェノク、オウムヤミー:イカロスをオマージュしたとされているライダー怪人。
フェニックス(ファントム):こっちは本当に太陽に投げ込まれた鳥怪人。
ザ・グレイトバトル:Ⅱの終盤、冥王星ステージの雑魚敵として登場。
冥界魔闘士ジーン:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場したイカロス繋がりの戦隊怪人。
巫条霧絵(同じように被害者に空が飛べると錯覚させて落ちるように暗示を仕向けた)