概要
原作漫画版
妖精郷出身の少年型エルフ(この世界における「エルフ」は指輪物語に代表される人間大の種族ではなく、本来の伝承に登場する小妖精タイプである)。
良くも悪くも好奇心旺盛で、花と緑あふれる平和な妖精郷に「飽きちゃった」ので単身世界に飛び出したと語る。
旅芸人一座に同行しかわいがられていたが、コカ城の盗賊達に一座を皆殺しにされ、自身は鳥籠に捕らわれの身となってしまう。
酒場でナイフ投げの標的として玩ばれていたところをガッツに救われたことで彼に恩義を感じ、また彼自身に興味を引かれ、彼の危険な旅に同行を決め込んだ。
勝手にガッツの鞄に住み着き(後に呆れ半分ながら同意を得た)、ベヘリットを「ベッチー」と呼んで食べ物をやったり風呂に入れてやったりなど世話をしている。
怒って手足をジタバタしている様子には「シピタパ」という独特なオノマトペが入る。
出会った当初はガッツの壮絶な戦いぶりに驚嘆し、あるいは非道とも言える行動・言動を咎めたり、関わる人々との間に立ったりと、荒れ放題で偽悪的、露悪的だったガッツに寄り添う小さな良心と言った役回りだった。
しかし次第に状況やガッツの扱いに慣れ、また信頼できる仲間を得てガッツの精神が落ち着きを見せてきた昨今では、もっぱらギャグやパロディパートを担当することが多くなっている。
ギャグ形態では二頭身で頭部が栗状の「くりパック」になり、よくコスプレをする。イシドロとイバレラが仲間になってからはさらにギャグに磨きがかかっている。
その自由奔放さはガッツはおろか作者の三浦建太郎をして制御は難しく、「こいつをほっとくと どんどん違うマンガになっていく…」と枠外に書かせるほどで、事実戦闘シーンとの画の落差はとても同じ漫画には思えないほどである。
しかしそんな彼の存在に、ガッツが心身ともに救われているのも事実である。
コミックスの中には、旧アニメ版・旧ゲーム版などでキャスカ役を演じた宮村優子が描いたくりパックが2コマほど存在する。
能力
飛行…空を飛べる。「歩くよりはちょっと楽かな?」との事。本気を出せばマッハは出るらしい。…まぁ本当に音速を超えちゃった妖精さんもいるのだが。
治癒…羽根から出る燐粉には傷を塞ぎ、痛みを和らげる効果がある。鷹の団時代、百人斬りで負傷したガッツを治療するため、ジュドーがキャスカに手渡した傷薬も、他の描写からパックの燐粉だと推察できる。
感応…人間(霊などの「元人間」も含む)の喜怒哀楽の感情・イメージを感じ取る。
恐怖や怒りなど強い負の感情が集まっている場ではその煽りを受け、精神にダメージを受ける事も。
発光…身体から発する光を瞬間的に強め、敵に目くらましを喰らわせる。通称パックスパーク。要所で正に「輝く」技で、度々仲間のピンチを救っている。
疎通…鳥や動物と意思疎通をはかる。あくまで話が通じるのは自然の動物のみで、悪霊に取り憑かれた犬などは不可能。
投擲…イガグリを投げつけてダメージを与える。通称ブラッディーニードル。喰らった奴はどいつもこいつも良い声で鳴く。一度自分の頭の上に誤爆して良い声で鳴く破目になった。
剣術…エルフ次元流剣術免許皆伝七段(?)イシドロの「押しかけ師匠」。得物は先端にイガグリをつけた『妖刀ざっくり丸』。この"剣"でフェンシング刺す、フィッシング挿すなどの技を披露している(形状的に棘付きメイスだろ、と突っ込んではいけない)。
メディア出演
旧アニメ版「剣風伝奇ベルセルク」
登場しない。冒頭で兵士(原作での「コカ城の盗賊」)に虐げられているのはコレット(漫画版の2話に出てきた少女)になっている。
設定は漫画版に準拠。
劇場版「黄金時代編」三部作
オープニングアニメに登場。
本編の登場は鳥籠の中で外を眺めている場面のみ。台詞なし
2016年新アニメ版
CV:水原薫
登場シーンはおおむね原作漫画版に準拠。通常形態から"くりパック"へのスムーズな変形っぷりに注目。