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概要編集

1966年7月11日、千葉県で誕生。

両親ともにデザイナーという家庭に育ち、自身も日本大学藝術学部卒業。細部に渡る精緻で重厚な画風に特徴がある。


代表作でありライフワークとなったベルセルクは、中世ヨーロッパ風の異世界を舞台にセックスとバイオレンスを全面的に打ち出した衝撃的な作品であり、ダークファンタジー漫画の魁となって世界中から注目を集める。また、同作の主人公ガッツの「身の丈を超える大剣を自在に操る黒い武装の剣士」というスタイルは読者に強烈な印象を与え、数々の後追いキャラクターを産んだ。


漫画家の森恒二とは日大鶴ヶ丘高校時代からの親友にして同じ道を志す盟友であり、二人は互いの作品について相談し、意見を仰ぎあう間柄だった。

三浦は鳥嶋和彦との対談において、森とのそうした関係がベルセルクのガッツとグリフィスの関係に反映されていると語っている。

  • ただし、どちらがガッツでどちらがグリフィスと決まっているわけではなく、その時々の場面によりモデルは異なっているという。

同様に三浦の友人で漫画家の技来静也も高校時代の同級生だが、当時は交流が少なく、日大藝術学部の学園祭をきっかけに親しくなった。


非常に緻密で過剰なまでの描き込みを行う作風から常に過労状態で体調を崩す事もたびたびであり、休載を挟むことも珍しくなかった。


経歴編集

1985年、『再び…』が少年マガジン第34回新人漫画賞に入選し、少年マガジン講談社)で商業誌デビュー。


1989年、代表作のダークファンタジー作品『ベルセルク』をアニマルハウス白泉社)で連載開始。

1992年よりヤングアニマル(白泉社)に移籍。


2013年、20年以上振りとなる新作『ギガントマキア』をヤングアニマルで集中連載した。


2021年5月6日、急性大動脈解離のため死去。【三浦建太郎先生 ご逝去の報】


2022年6月7日、絶筆となった『ベルセルク』がもう一人の作者的存在である三浦の盟友、森恒二と三浦の弟子たち(スタジオ我画)により引き継がれ、連載を再開されることが白泉社より発表された。




余談編集

  • 代表作の『ベルセルク』は壮大な世界観と緻密かつ圧倒的な作画により世界中にファンを持ち、累計5000万部を出版する大ヒット作となったが、反面膨大な仕事量を必要とする作品でもあり、不定期連載とならざるを得なかった。そのため連載開始から30年以上が経過してなお物語は完結の兆しを見せず、作者のライフワークとなっていた。
  • 自ら公言するほどの平沢進の大ファンで、その縁でベルセルクのアニメ版(旧TV版「剣風伝奇ベルセルク」・劇場アニメ版主題歌・新アニメ版挿入歌)やゲーム版では平沢が音楽を担当している。
  • ニコニコ動画のヘビーユーザーであることを公言しており、それを知った株式会社インターネットが時報のアナウンスを利用して三浦に呼びかけ、神威がくぽのキャラクターデザインを依頼したという逸話がある。
  • ハードな作風をもつ一方でギャルゲー美少女アニメなどにも愛着をもち、稀に作品内でもギャグネタなどで、それらのパロディが投下されることもあった。特にアイドルマスタープロデューサーであり、如月千早担当であることも知られていた。ただし三浦は、自身が触れたのは「最初期のものだけ」だとしている。
  • 3月のライオンの作者羽海野チカとは、互いの作品をリスペクトしたイラストを寄せ合うなど親しい交流があり、羽海野は自作に登場する、寡黙で研究熱心なA級棋士土橋健司のモデルの一人として三浦の名を挙げている。



主な作品編集

ベルセルク

王狼(原作:武論尊

王狼伝(原作:武論尊)

ジャパン(原作:武論尊)

ギガントマキア

神威がくぽ:キャラクターデザイン



関連イラスト編集

センシティブな作品Berserk "Griffith"

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