人物説明
『今や、お前は知った。この知識を如何にする?』
テーロス次元に存在する「神」とよばれる強大な「命を持ったエンチャント」であり、様々な概念を司り信仰を集め不死性を持つ存在の一柱。
青緑のマナに対応する神である。
テーロスの神々は主に自身を信仰する種族に近い姿をしているが、クルフィックスは4本の腕を持ち、全身が神々の故郷たる世界、ニクスの星空に覆われた謎めいた姿で顕現する。
『クルフィックスの洞察』
神となったゼナゴスがエルズペス・ティレルに討たれ、テーロスの争乱が終わった後、争乱の結末、太陽の神たるヘリオッドによって彼自身に選ばれし太陽の勇者エルズペスが勇者の証たる武器で貫かれる様を目の当たりにし、思い悩むクルフィックスの神託者たるキデーレ。
彼女に対しクルフィックスは語った。
「神々とは、自身が定命の者が夜空に見出した『不思議』という想念から、未知で不可知なる地平線に彼方に座す存在として現れたように、姿を成した信仰であること」
「最古の神たるクルフィックスも、定命の者の信仰より先に存在したわけではないこと」
「定命の者に忘れ去られ、消えていった神々も存在すること。テーロス最古の神たる自身すらそれ以前に神が存在したかはわからないこと」
クルフィックスは更に語った。
「テーロスの既知全てを知るはずの者であった自身すらも、世界の安全について学びうる余地があったこと」
キデーレに問うた。
「知識とは心を挫き、忠誠心を試す残酷な呪いである。それでも知ることを望むのか」
と。
クルフィックスの神託者たる者、真実を前に怯んではならない。
そう考えたキデーレは知ることを決意した。
クルフィックスは明かした。
「テーロス以外にも、全く異なる数多の世界が存在すること」
「神々すら存在しない世界もあり、神々はごく局地的な現象に過ぎないこと」
「それらの世界の間を歩むことができる者が存在すること」
「ゼナゴスは神の存在しない世界を見、自身も神になることによってテーロスの神々の存在を否定しようとしたこと」
「しかし、自身が本当に悩んでいるのは、世界を歩む者達すら悩ませるもの達のことであること」
「キオーラの故郷は、エルドラージと呼ばれる世界を喰らい尽くし去って行く神にも等しい力を持つものに存在を脅かされていた」
「アジャニは同じ世界を歩む者であるドラゴン、無限の力と永遠の命を求めあらゆる世界と果てしない時をまたぎ、立ちはだかる者に決して容赦しない強大な敵と対峙した」
「エルズペスはファイレクシアと呼ばれる、異なる世界にもその手を伸ばしつつある極悪非道の者達に支配される世界からここに来た」
「もしもそういったものたちがテーロスを襲ったら、たとえ神々の力を以てしても止めることは出来ないかもしれない」
「テーロスは所詮深く静かな池の水面を泳ぐ小魚のようなもの。何か巨大な者から深みから上ってくれば一口に飲み込まれてしまうにもかかわらず、それ自身は何も知らない。それこそが自身の最大の悩みなのだと」
最後にクルフィックスはキデーレに問うた。
『今や、お前は知った。この知識を如何にする?』
キデーレは計り知ることも、垣間見ることすらもすらできぬ絶望が存在しうるという脅威を前に、ただ何もできないのであった。
(『クルフィックスの洞察』)(外部リンク参照)
カードとしての能力
『ニクスへの旅』
彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizons
カード名 | 彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizons |
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マナ・コスト | (3)(緑)(青) |
カード・タイプ | 伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God) |
パワー/タフネス | 4/7 |
能力 | 破壊不能 |
あなたの緑と青への信心が7未満であるかぎり、彼方の神、クルフィックスはクリーチャーではない。 | |
あなたの手札の上限はなくなる。 | |
使われなかったマナがあなたのマナ・プールから無くなるなら、その代わりにそのマナは無色となる。 |
関連タグ
彼方の神、クルフィックス(カード化名義)
テーロス次元の神々
大神
小神
- 都市国家の神、エファラ
- 欺瞞の神、フィナックス
- 殺戮の神、モーギス
- 歓楽の神、ゼナゴス
- 収穫の神、ケイラメトラ
- 通行の神、エイスリオス
- 嵐の神、ケラノス
- 苦悶の神、ファリカ
- 勝利の神、イロアス
- 彼方の神、クルフィックス
- 運命の神、クローティス
外部リンク
登場作品
『テーロス・ブロック』
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『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおける「彼方の神、クルフィックス」の壁紙ダウンロード