概要
新ファイレクシア、黒の派閥の法務官。「七人の鋼の族長」を率いる女性。
「情報こそが力」を信条としており、巨大なネットワークを構築し、その中心から己の組織を率い、ファイレクシア支配のため日々謀略を巡らせている。
カーンを殺害し自身が機械の始祖に成り代わろうと画策。エリシュ・ノーンとは対立関係にあり、ジン=ギタクシアスとは協力関係にある。
後に法務官同士の抗争ではノーンに敗北。領土と戦力を奪われてしまう。
その後の同行は不明だったが、テゼレットが持ち込んだ『次元橋』の力で秘密裏にドミナリア次元へ侵入。旧ファイレクシアの信奉者ローナの協力によって肉体を復元。カーンの襲撃を受けるが、新たに構築した軍団を従え一時撤退する。
数か月後、シェオルドレッドの率いるファイレクシアの軍勢は潜伏工作員を各地へ送り込みつつ、今後の脅威となりうる酒杯(ウルザが起動させ氷河期到来させる程の大被害を出したアーティファクト。カーンが対ファイレクシア用に発掘した)を破壊しべくドミナリア侵略を本格化させる。
だが、プレインズウォーカーの反抗作戦失敗の直後、逃亡する彼らを福音を広める者としてあえてノーンが見逃した直後、統一よりも力を切望する異分子としてノーンから指示を受けた完成化されたアジャニの手によって斬首されてしまう。その遺体はノーンの下僕らが屍を取り去り、新ファイレクシアに役立てるべく加工されてしまうという哀れな末路となる。
シェオルドレッド人気の秘密
・女性の上半身と恐ろしい怪物の下半身という、禍々しくも美しいビジュアル
・生と死を操る強力な能力と、6/6というスペックの高さ
・その性能の高さは、リミテッドで出されるとほぼ詰んでしまうほど
・強力すぎる己の能力を、次の自分のアンタップフェイズまで待つという王者の余裕
・自軍墓地に別のシェオルドレッドしか居ない場合、レジェンド・ルール(伝説のクリーチャーは場に一枚のみ、同名の2枚目が場に出た時点で両方墓地に送られる)により対消滅するドジっ娘属性持ち・・・だったが、2013年夏からは「プレイヤーにつき1枚」にルールが変更されたので、「自分の場に二枚目を出すとど二枚のうちどちらかを墓地へ送る」というルールになった。
つまり、自分がドジを踏んで自分の場に二枚目を出してしまい哀れ片方のシェオルドレッドが墓地直行・・・ということが発生しそうである。
・沼渡り
・申し訳ないが墓所のタイタンはNG
以上のことからファイレクシアを代表する萌キャラである。
カード性能
囁く者、シェオルドレッド
マナ・コスト | (5)(黒)(黒) |
---|---|
カード・タイプ | 伝説のクリーチャー — 法務官 |
パワー/タフネス | 6/6 |
能力 | 沼渡り (このクリーチャーは、防御側プレイヤーが沼をコントロールしている限りブロックされない。) |
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。 | |
各対戦相手のアップキープの開始時に、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。 |
『新たなるファイレクシア』で初のカード化。
「いまさら沼渡りかよ!」と言われるような能力(これがカードとなった頃はほとんど見られなくなった能力の一つ)だが、同系統デッキ対決となった時には意外と役立つ能力。
能力は強制生贄とリアニメイト。大型クリーチャーを持ってきたくなるが立っているだけでもそれなりに脅威なので、デッキを変な構成にしなくてもそれなりに圧をかけれてアドバンテージを稼げる。
が!
この頃の環境は除去関連がかなり強力で、ほとんど仕事しない内に破壊されてしまうことも。さらに言えば墓所のタイタンがいる為、立ち位置は持っていかれてしまう。
一応、出産の殻を利用したデッキで実績を残しているので、全く役に立たないわけではない。
一部からネタにされてしまった沼渡りだが設定面では黒の派閥は実力でトップを決めている為に黒に優位に立てる能力を黒の派閥のトップであるシェオルドレッドが持っている事は設定を反映している見事な作りであったりする。
黙示録、シェオルドレッド
マナ・コスト | (2)(黒)(黒) |
---|---|
カード・タイプ | 伝説のクリーチャー — ファイレクシアン・法務官 |
パワー/タフネス | 4/5 |
能力 | 接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。) |
あなたがカード1枚を引くたび、あなたは2点のライフを得る。 | |
対戦相手1人がカード1枚を引くたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。 |
『団結のドミナリア』で再びカード化。前回で散々ネタにしていた汚名返上と言わんばかりにマナ・コストが軽くなり脅威的な能力となっている。
相手がドローすれば強制ライフロス。ゆえに対処しようと手札を引けば引くほど身を削ってしまう。
また、こっちがカードを引くたびにライフが回復するので、火力等々で速攻勝負をつけようとするデッキ使いらからすれば鬱陶しいことこの上無い。
ついでに言えば接死で格上クリーチャー相手も強制道連れでき、タフネス5は火力での(またはマイナス修正系の)クリーチャー除去にはそこそこ硬い。
さすがに除去耐性こそ無いのでクリーチャー破壊が充実したデッキ相手にはサイドボードから別のカードと交換されてしまうものの、「定着すれば勝てるし、火力1枚では落としづらい」という、相手にするには厄介極まりないカードとなっている。
シェオルドレッド/真実の教典
表面カード名 | シェオルドレッド |
---|---|
マナコスト | (3)(黒)(黒) |
カードタイプ | 伝説のクリーチャー ― ファイレクシアン・法務官 |
パワー/タフネス | 4/5 |
能力 | 威迫 |
シェオルドレッドが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ、クリーチャーやプレインズウォーカーのうちトークンでない1体を生け贄に捧げる。 | |
(4)(黒):シェオルドレッドを追放する。その後、これをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行い、対戦相手1人の墓地に8枚以上のカードがあるのでなければ起動できない。 | |
裏面カード名 | 真実の教典 |
マナコスト | (無し) |
カードタイプ | 〔黒〕 エンチャント ― 英雄譚 |
能力 | (この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンター1個を加える。) |
I ― 各対戦相手につきそれぞれ、クリーチャーやプレインズウォーカーでありそのプレイヤーがコントロールしている最大1体を対象とする。それを破壊する。 | |
II ― 各対戦相手はそれぞれカード3枚を捨て、その後、カード3枚を切削する。 | |
III ― すべての墓地にあるすべてのクリーチャー・カードをあなたのコントロール下で戦場に出す。真実の教典を追放する。その後、これを(第1面を表にして)戦場に戻す。 |
『機械兵団の進軍』で再びカード化。クリーチャーが2体以上いなければブロックされない威迫を持つが、それよりなにより条件を満たせば英雄譚化する両面カード化という特徴的なデザインとなっている。
表面は地味ながらも相手クリーチャーを強制生贄。裏面は徐々に相手を削り最後の最期にド派手なリアニメイトを行う効果となっている。
とりあえずIIIまで行けば盤面制圧はほぼ確定。速攻付加等々は無いので返しのターンに全体除去を撃たれたらひっくり返されてしまうものの、それさえなければ大概勝てる。
変身を前提にしつつ、第1面でも保険として最低限の役割はこなせるカードとなっている。