概要
TCG「マジック・ザ・ギャザリング」のフレーバーテキストの中でしばし登場する人物の一人。
初の独立型エキスパンション:アイスエイジの時代にいくつかのカードのフレーバーテキストにて登場したゴブリンの戦術家である。
なお、英語で書くと「Ib Halfheart, goblin tactician」なのだが、基本セット5版のカードの日本語表記は「ゴブリンの戦術家、イブ・ハーフハート」。
エキスパンションの一つ、コールドスナップのカードでは「ゴブリンの戦略家、イブ・ハーフハート」。
その後、時のらせんでカード化され、そこでは「ゴブリンの戦術家、半心臓のイッブ」と訳が再び変更された。
ここまで訳が一定しないのも珍しい人物である。
カード性能
初カード化は時のらせん・ブロック。レアリティはレア。
ゴブリンの戦術家、半心臓のイッブ
マナコスト | (3)(赤) |
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カードタイプ | 伝説のクリーチャー — ゴブリン・アドバイザー |
パワー/タフネス | 3/2 |
能力 | あなたがコントロールする他のゴブリンがブロックされるたび、それを生け贄に捧げる。そうした場合、それはそれをブロックしている各クリーチャーに4点のダメージを与える。 |
山を2つ生け贄に捧げる:赤の1/1のゴブリン・クリーチャー・トークンを2体生成する。 |
部下を特攻爆弾のようにする能力と、ゴブリン・トークン生産能力を持つ。
1つ目の能力は自身に影響がないため、基本的に部下に特攻させていく戦術を取る。4点ダメージは強力で、特に始めから相打ちになるような小型ゴブリンにとっては「ブロックされた場合パワー4」と同義。防御プレイヤーにとってはなかなかブロックする気になれず、擬似的な回避能力のように働く。無論、相手も食らい続けるわけにはいかないので、危うくなったらブロックをしてくるであろうが、それならそれで相手の戦線を崩せるのでよし。
マナを使わずにトークンを生産できるのも便利である。山2つに対してトークン2体なので1対1交換だが、イッブ自身の能力でこれらのトークンも特攻部隊となれるので侮れない。
4マナ3/2というスペックも悪くないので、いざとなればこれ自身も攻撃に回ることができる。
問題は、ゴブリンのサイズ自体に変化がないため、全体ダメージ呪文などでこれもろとも一掃されてしまうリスクが高いこと。また、4点ダメージで除去しきれない大型クリーチャーや除去耐性能力持ちを出されてしまうと動くに動けなくなることも予想できる。
やはりゴブリンということでゴブリンの種族シナジーカードを用意してサイズ強化するとともに、ある程度の火力も用意しておきたい。