概要
設定としての初登場はチャンドラ・ナラーが主役の小説である「The Purifying Fire」が初出。
カードとしての初登場はゼンディカー・ブロックのエルドラージ覚醒(2010年)からである。
屈強な人間男性のプレインズウォーカーであるが、頑なで余り多くを語らない性格。
かつてはキテオン・イオラという名の敬意も道義も知らぬ若者だった。父の顔を知らずに育ち、若くして母とも死に別れる。
荒みきった彼は罪に手を染め、ついには牢に繋がれてしまう。
しかし、ある老いた魔術師が獄中の彼を見出したことが、彼の人生を大きく変える。
魔術師の下で魔術の素養と物事の善悪を学んだ彼は、過去の失敗を乗り越え、正義と名誉の魔道士として成長した。
上記の事柄もあり、過去をあまり語ろうとしないので、プレインズウォーカーとして覚醒した時期や切っ掛けについてもこれまで不明だったがマジックオリジンで彼が覚醒したきっかけが明らかになる。
かつて勇者の試練として、テーロスの神々の一人ヘリオッドから神自身の武器を模した槍を授かり同じく神の一人エレボスが放った怪物と仲間たちと対峙、見事勝利を収める。そのとき怪物の背後からエレボスが現れ、勝利から来る傲慢から神に槍を放つ、がそれを跳ね返され仲間は全滅するという悲劇に見舞われる。そのときのショックで灯が点りアラーラ次元のバントへ渡り、その地で名前を尋ねられた際息を詰まらせて名乗ったため『ギデオン』と聞き間違えられたという過去が判明した。
戦いにおいては4本のムチのような刃を持つ武器、スーラを右手に携え先頭に立って最前線へ赴く。また、数いるプレインズウォーカー達の中でも驚異的な身体能力を持ち、ウラモグとの戦いでは単身で時間稼ぎを行い、カラデシュ領事府の自動機械からの攻撃でギデオン形状の壁穴が開くほどの衝撃で叩きつけられたもビクともしない強靭な肉体を持つ。単純な白兵戦においてはほぼ無敵である。
後述の通り、後の背景ストーリーにてメインで活躍する次元渡りの力で危険に駆けつけられるプレインズウォーカーによるチーム『ゲートウォッチ』もギデオンによって発案され、同チームのリーダーも勤めている。
詳しくは該当記事を参照。
ちなみに日森よしの氏の漫画「燃え尽きぬ炎」でのギデオンは、カードイラストの姿とは似ても似つかない細身のイケメンである。
まあ原作である「The Purifying Fire」のギデオンは現在のギデオンとイメージがかなりかけ離れているし(それこそ漫画版のようなイケメン的な印象が強い)、何よりカードイラスト通りの筋肉隆々の男前がチャンドラとラブコメもどきをやられても困るのだが。
背景ストーリーでの活躍
The Purifying Fire
次元レガーサの法治組織、ヘリウド騎士団に仕える工作員、ギデオン・ジュラ。騎士団の命令で、巻物を盗んだチャンドラ・ナラーを追って次元ケファライに向かうところから彼の物語は始まる。
チャンドラを追っている最中、彼女の身に起こった災難から助けた事から、やがて彼女の事を異性として認識し始める。
が、レガーサへと戻った際にチャンドラは騎士団に捕縛される。
そして、チャンドラは浄化の炎に焼かれて処刑されることが決まってしまう。
処刑を知らなかったギデオンは激しい罪悪感を抱き、牢につながれたチャンドラと互いの辛い過去を語り合う。そして、彼女もギデオンのことを意識し始める。
そして処刑日。チャンドラは浄化の炎へ身を投じる。
が、ギデオンとの対話により過去と向き合った彼女は炎に焼かれなかった。
そしてその喜びと怒りをもってチャンドラは騎士団の守る寺院を破壊した。
ギデオンは廃墟となった寺院から彼女を発見するが、その際にチャンドラの家族が騎士団の手により殺されていたことを知ってしまう。
そしてギデオンは自らの信じる道が誰かにとっての、チャンドラにとっての敵となる可能性を知った。
そして、レガーサから去るチャンドラへ「また会おう」とだけ残して彼女のプレインズウォークを見送った。
ゼンディカー・エルドラージ覚醒
その後もチャンドラのことを忘れられず、彼女の力になりたい一心で後を追ってゼンディカーへと向かう。
命がけで辿りついたその次元に彼女の姿はなく、既にこの危険極まりない次元を去った後だった。
すぐにチャンドラを追いたかったギデオンだが、疲れ切った彼は休息できる安全な場所を求めてケフ砦へ向かう。
ギデオンは歓迎され、砦の戦士からこの次元の様々な話を聞く。
が、翌朝。奇怪な姿をした怪物達の大群が砦を襲撃。
彼は中心となって戦い、怪物達を倒して何とか生き延びる。
だが、直後に地平線の彼方から復活した巨大なエルドラージの怪物・エムラクールが出現。
全てを破壊し向かってくる巨大な存在に対し、敵わないと悟ったギデオンは砦の戦士らを避難させ、自らは助けを求めてラヴニカへ向かう。
そこには次元を股にかけるプレインズウォーカー達の組織、「無限連合」があると聞いていたからだ。
ラヴニカへの回帰・ギルド門侵犯
ラヴニカへと渡った彼は、無限連合の情報を得るため行動を開始していた。
その途中、大勢のならず者達に襲われている騎士の一団を発見する。
ギデオンは不利になっている騎士たちを見捨てられず、襲われている騎士たちに助太刀し一団を救う。
ギデオンは騎士達に的確な指示を出し、共に戦いながらならず者たちを追い払う。
彼らに感謝をされたギデオンは、その一団の指導者の下に案内される事となる。
彼らはラヴニカの10大ギルドのうちの一つ、「ボロス軍」の団員であり、同じく10大ギルドの一つの「ラクドス教団」のならず者らの奇襲を受けていたところだったのだ。
ボロス軍の本拠、要塞サンホームに案内されたギデオンはギルドの長である天使、オレリアと出会う。
オレリアは奇襲を退けたギデオンの能力を評価し、ボロスの一軍の指揮権を彼に預け、ギルド間の抗争に巻き込まれる無辜の人々を共に救う事を依頼される。
ギデオンは危機に陥っているゼンディカーを知りつつも、目の前の人々を見捨てられず、ボロス軍へ参加はしないものの、オレリアに協力する意向を伝えた。
ギデオンはレガーサの一件から、他者の命令にあまりに容易に従うことの危険性を知っていた。
だが、その武器を振るう覚悟は彼にはできていた。
そして、彼は行動を開始する。より大いなる善のために…
ドラゴンの迷路
ギデオンはボロスの軍勢の刃、タージクと共にボロスの部隊を率い、第9地区にてグルール一族とラクドス教団の軍勢を迎え撃つ。
よく訓練された勇猛果敢なボロスの兵士たちと共に戦うことは、ギデオンにこれまでにない喜びを与えていた。
しかし、プレインズウォーカーである彼の助力を求める人々は他の場所にいた。
彼はオレリアに暇乞いをすると、彼女は寛容にもそれを受け入れ、いつでも歓迎すると伝えた。
ギデオンはオレリアのカリスマ性に気圧されながらも要塞サンホームを去った。
その後、彼はボロス軍と縁を切る。
平和の名の下に犠牲を問わないオレリアに対し、不信と反発を抱いていたのだ。
ギルドを去る際、彼はオレリアに宛てて以下の言葉を残していた。
「平和の名のもとに多くの人々が命を落とすことになる。それがあなたの言う和解というものか?」
― ギデオン・ジュラからオレリアへ
ギデオンからオレリアに宛てられたこの言葉は、彼女の後の行動に少なからず影響を与えている。
戦乱のゼンデイカーブロック+イニストラードを覆う影ブロック
昼はラヴニカで協力者探し夜はゼンディカーでエルドラージ撃退の2重生活をおくるギデオンはあるとき一人のプレインズウォーカーに目を付ける。彼の名はジェイス・ベレレン、かつてドラゴンの迷路の謎を解きギルドパクトに就任した男である。事情を話し協力を取り付け彼と共にレサーガ次元にわたり、もう一人のプレインズウォーカーチャンドラ・ナラーにも協力を申し出るが断られてしまう。
ゼンディカーにわたった彼らは同盟者たちの部隊の司令官のヴォリクやタズリ・ニッサ・レヴェインらと合流。
対エルドラージの対策としてジェイスはゼンディカー全域に渡って存在する構造物・面晶体の謎を解いて倒すための手がかりを探すためウギンの目へ、
ギデオンは陥落した宿営地のひとつ、海門が最後の希望と信じて多くの人々が避難のため集まってくるとの噂を聞き奪還を決意、病床で死の淵にあるヴォリクから亡くなる直前、司令官に任命され連合軍と共に戦いに向かう。
海蛇、鮫、大ダコ、クラーケンを率いたキオーラの援軍もあって奪還は成功するものの、エルドラージの巨人ウラモグが接近中という緊急連絡がとどく。そこにジェイスが帰還。遺跡を通してウギンから面晶体とエルドラージの正体の話を聞いてきいてきた彼の案によりウラモグを捉えるための面晶体の牢獄を構築する作戦が決行される。
作戦は成功!ウラモグの動きを封じ込めることに成功する・・・
のだが、突如乱入したオブ・ニクシリスによって牢獄は破壊、しかももうもう一体の巨人コジレックまで呼び出されてしまい海門は壊滅、彼らもニクシリスに捕らえられてしまう。
駆けつけたチャンドラ・ナラーに何とか救出されニクシリスを退けたものの、連合軍は深刻な損害を受け、そして何より世界を食い尽くす巨人がもう一体。
あまりにも、絶望的な状況であったがプレインズウォーカー4人はエルドラージそして多元宇宙を脅かすあらゆる脅威へと共に立ち向かうためにゲートウォッチとなる誓いをたてて最後の決戦に向かう。
「エルドラージだけではない、ゼンディカーだけでもない。決して繰り返させはしない、どのような世界にも。私は誓おう。海門のため、ゼンディカーとそのあらゆる人々のため、正義と平和のため、私はゲートウォッチとなる。そして新たな危険が多元宇宙を脅かした時には、私はそこに向かおう、君達三人とともに」
最後の決戦では残った同盟者たちの部隊を率いてエルドラージのタイタンに対して陽動作戦を決行、
ニッサからおくられた力線のちからを受けたチャンドラが2体のタイタンを焼く尽くし光景を目撃し、ともに戦った同盟者たちとすべてが終わったことを実感する。
その後、チャンドラ・ニッサと共に、もう一体の巨人の情報を持つソリンに会いに行くジェイスを見送ったのだが、
そのイニストラードで3対目のエルドラージのタイタン・エムラクールが出現し彼女も仲間とともにイニストラードに駆けつけジェイス、そしてゾンビの軍隊を率いたリリアナ・ヴェスと合流、
彼らと共にエムラクールへ立ち向かいイニストラードの月に封印するのを援護するといった活躍をみせる。
カラデシュブロック
ラヴニカのゲートウォッチに別次元のプレインズウォーカー・ドビンが発明博覧会の警護を依頼すべく訪れる。ゲートウォッチ間のトラブルの解決の為の組織ゆえに丁重に断るが、かつてカラデシュ次元領事府の弾圧された過去を持つチャンドラとそれを焚きつけたリリアナが独断でプレインズウォークしてしまう。ボロス軍での業務ゆえにラヴニカを離れられなかったのでニッサが代わりに連れ戻しに向かうものの、リリアナからテゼレットが暗躍していると知り事態は急転。ゲートウォッチ一同緊急出動、同じく彼を追っていたアジャニと合流する。
後に次元橋建造の圧政がきっかけとなりカラデシュでの騒乱は領事府対革命派の紛争となり、本来の意図するゲートウォッチの活動と離れてしまい戸惑うものの、
次元橋が悪用される前にそれを機能停止させる目的で造られた飛行機械発射前にドビンに攪乱装置を破壊されてしまうものの、飛行能力は残っていたためチャンドラ・ナラーとギデオン・ジュラが乗り込み霊気塔へ突入、チャンドラが力の限りに巨大な爆発させ、それをギデオンの力で保護するという決死の策でテゼレットを退けることに成功する。
すべてが終わった後、アジャニは新メンバーとして迎えられることになる。
アモンケットブロック
テゼレットが逃げたアモンケット。アジャニの警告も聞かず彼らはアモンケットに向かう。
そこはテゼレットの主ニコル・ボーラスの支配されている次元とは思えない。神と人々が穏やかに暮らす世界であり心打たれたギデオンは感動を覚える。しかしギデオンは他の修練者とともに試練に挑むが、その内容は仲間同士で殺し合うという予想だにしないもの、そして街で使役されているミイラたちは彼らの成れの果てだった。
そんなときアモンケットの2つの太陽のひとつ、副陽が王神の碑の上の定められた位置についたとき、来世への門が開き王神が帰還し人々は来世での栄光を約束された刻がやってきた。そこにあったのは、果てしない砂漠、無の荒野が広がるばかりであった。人々と神に困惑が広がる中、リリアナの因縁の悪魔ラザケシュが飛来する。どうにか倒すことができたものの、彼女はゲートウォッチの面々の力を自分の目的のために利用しようとしていたと判明し不穏な空気が流れる。
そんな中、ボーラスの手にって失われた3柱と、かつての試練の突破者たち――今ではアンデッドの精鋭部隊、永遠衆と化した蓋世の英雄たちによって、都市のそこかしこで殺戮が巻き起こった。英雄に約束された来世とは、永遠衆として王神ボーラスに仕えることである。惨状に激怒したゲートウォッチは、空より舞い降りたボーラスと対峙し、戦闘が勃発した。しかしながら、大修復による灯の変質を経てなお懸絶したボーラスの力の前に、一人、また一人と次元渡りによる逃走を余儀なくされる。やがてギデオンを幕引きとして、ゲートウォッチは殆ど抗し得る事もできず、多元宇宙へと散り散りに壊走した。
イクサランブロック+ドミナリア
ドミナリアにたどり着いたものの、ジェイスは行方不明・ニッサは脱退を決意・チャンドラは自身を鍛えなおす為に単独行動。
残されたギデオンはリリアナの過去を聞き、彼女と契約し彼女の兄ジョズをリッチとして操るベルゼンロックと戦うことを決める。
新生ウェザーライト号のクルーらと合流、そしてテフェリーが、師とカーンと共にチャンドラを加えベルゼンロックが支配する陰謀団の元に向かう。
陰謀団の要塞に潜入したギデオンは宝物庫から盗み出したダッコンの黒き剣を手に、ベルゼンロックの前に立ちはだかる。合流したリリアナがベルゼンロックを挑発し、その隙にギデオンは黒き剣を彼の腿に突き刺した。リリアナがその柄を握ると、剣が生命力を吸収し、ベルゼンロックは白い肉塊と化して崩れ落ちた。
すべてに決着をつけ、ボーラスとの再戦のためラヴニカに向かうも途中でリリアナが姿を消す。
彼女は知らなかった…契約者が死ねば契約は紹介者であるボーラスの手に移ると…
灯争大戦、ギデオンの最期
ゲートウォッチとして、ボーラスとの最終決戦の地であるラヴニカに赴いたギデオンはドミナリアで入手した黒き剣を携え、かつての敵であったラクドスとともにボーラスに挑む。
戦いの最中、ボーラスの支配に反旗を翻したリリアナへの代償を代わりに引き受けたギデオンは命を落とす。
死の間際、ギデオンはかつての不正規軍の仲間たちが温かく迎えてくれる幻影を見る。残していくリリアナやジェイスたちに申し訳なく思うも、あまり心配はしなかった。この終わりはそう悪いものではなかったと、そして仲間たちにとっても自分の終わりがそうであるようにと願いながら、彼は眠りについた。
死後、故郷・テーロスには彼の活躍を讃える像が建立された。
常に他人のために戦い続けたギデオン・ジュラという漢は、漸く安らかなる眠りを得た。
しかしその魂は、死してなお仲間を見守り続けている。
I will keep watch.
『Signature Spellbook: Gideon』収録版《安らかなる眠り》のフレーバーテキストより
(※フレイバー・テキストの英語の元は彼のゲートウォッチ結成時の誓いのセリフ「私はゲートウォッチとなる」だったが、こちらでは「私は見守り続けよう。」という意味でもある。)
カードとしての性能
現時点では7つのバージョン(裏面のみプレインズウォーカーのものをいれたら8つ)が存在する。
ギデオン・ジュラ
マナコスト | (3)(白)(白) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 6 |
能力 | [+2]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの次のターンの間、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーは可能ならギデオン・ジュラを攻撃する。 |
[-2]:タップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。 | |
[0]:ターン終了時まで、ギデオン・ジュラは6/6の人間・兵士クリーチャーになる。それはプレインズウォーカーでもある。このターン、彼に与えられるすべてのダメージを軽減する。 |
エルドラージ覚醒で登場。後に基本セット2012にも再録された。
構築ではコントロール向けの性能。リミテッドでも1枚で勝てる力を持った強力なカード。
除去を打たれない限りは高い忠誠度や能力がプレイヤーや他のプレインズウォーカーを守る盾となってくれる。
正義の勇者ギデオン
マナコスト | (2)(白)(白) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | [+1]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのコントロールするクリーチャー1体につき1個の忠誠度カウンターを正義の勇者ギデオンの上に置く。 |
[0]:ターン終了時まで、正義の勇者ギデオンは破壊されない人間・兵士・クリーチャーになる。これのパワーとタフネスは、それぞれ彼の上に置かれた忠誠度カウンターの数に等しい。彼はプレインズウォーカーでもある。このターン、彼に与えられる全てのダメージを軽減する。 | |
[-15]:他のすべてのパーマネントを追放する。 |
ギルド門侵犯で再び登場した彼は対ビートダウン向けの性能。
大マイナス能力は対象を取らず、なおかつ追放という他の全てのパーマネントをいかなる耐性も無視し、ほぼ再利用不可能に追いやる豪快な効果。
その絶大な広範囲と破壊力から、某伝説巨神の名前にかけて、誰が呼んだか「ギデオンガン」
忠誠度増加能力でカウンターを多く乗せれば、大マイナス能力を警戒して攻撃は彼に向くだろう。
ただし、少数精鋭で攻めてくるミッドレンジタイプのビートダウンには効果が薄い。
相変わらず味方を守る頼もしい存在となってくれるが、忘却の輪などの除去には気をつけたい。
アクロスの英雄、キテオン→歴戦の戦士、ギデオン
表面カード名 | アクロスの英雄、キテオン |
---|---|
マナコスト | (白) |
カードタイプ | 伝説のクリーチャー — 人間・ 兵士 |
パワー/タフネス | 2/1 |
能力 | 戦闘終了時に、この戦闘でアクロスの英雄、キテオンと少なくとも2体の他のクリーチャーが攻撃していた場合、アクロスの英雄、キテオンを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。 |
(2)(白):ターン終了時まで、アクロスの英雄、キテオンは破壊不能を得る。 | |
裏面カード名 | 歴戦の戦士、ギデオン |
マナコスト | (なし) |
カードタイプ | プレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 3 |
能力 | [+2]:対戦相手がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とする。それのコントローラーの次のターン中、そのクリーチャーは可能なら歴戦の戦士、ギデオンを攻撃する。 |
[+1]:クリーチャー1体を対象とする。次のあなたのターンまで、それは破壊不能を得る。そのクリーチャーをアンタップする。 | |
[0]:ターン終了時まで、歴戦の戦士、ギデオンは破壊不能を持つ4/4の人間・兵士クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。 |
マジック・オリジンでは各5色からからそれぞれ代表するプレインズウォーカーが灯を通したシーンを再現したカードとして、
表は普通のクリーチャー、条件満たしたら裏返してプレインズウォーカー・カード化するという両面カードが収録されており、
白代表はキテオン・イオラ、つまりテーロス時代のギデオン。
表は1マナ2/1特殊能力持ち。変身条件も白には優秀な小型クリーチャーは豊富で満たしやすい。
裏面は初代ギデオンを彷彿とする防御能力を備える。
しかしウィニーと戦術と裏面の能力がかみ合ってないという問題点も持ち合わせている。
ゼンディカーの同盟者、ギデオン
マナコスト | (2)(白)(白) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | [+1]:ターン終了時まで、ゼンディカーの同盟者、ギデオンは破壊不能を持つ5/5の人間・兵士・同盟者クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。 |
[0]:白の2/2の騎士・同盟者クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 | |
[-4]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。」を持つ紋章を得る。 |
戦乱のゼンディカーで登場した新バージョン。歴代でもトップクラスの性能を持つ。
定番のクリーチャー化に加え、忠誠度を下げずにそこそこ戦力になるサイズのトークン生成・そしてほかと違い大マイナス能力の能力が控えめな分,出したターンに即使用可能。
その汎用性の高さからビートダウン・コントロール・トークン戦術など幅広い活躍を見せると同時に要対策カードとして多くにプレイヤーから警戒されるようになる。
武芸の模範、ギデオン
マナコスト | (4)(白) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 5 |
能力 | [+2]:あなたがコントロールするすべてのクリーチャーをアンタップする。ターン終了時まで、それらのクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。 |
[0]:ターン終了時まで、武芸の模範、ギデオンは破壊不能を持つ5/5の人間・兵士クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。 | |
[-10]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。 |
プレインズウォーカーデッキ収録のギデオン。定番のクリーチャー化能力以外はクリーチャーが場に出ているの前提の能力。
+2能力は全体への+1/+1修整とアンタップ効果がやや噛み合っておらず、基本的には「強化して攻撃」か「攻撃後に起動して疑似警戒」のどちらかを選んで使うことになる。ただし能力発動条件にタップ等々が必要なクリーチャーがいる場合「能力起動→+2能力でアンタップ→アタック」といった使用方法も可能。
試練に臨むギデオン
マナコスト | (1)(白)(白) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 3 |
能力 | [][+1]:パーマネント1つを対象とする。あなたの次のターンまで、それが与えるダメージをすべて軽減する。 |
[0]:ターン終了時まで、試練に臨むギデオンは破壊不能を持つ4/4の人間・兵士クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるダメージをすべて軽減する。 | |
[0]:あなたは「あなたがギデオン・プレインズウォーカーをコントロールしているかぎり、あなたはこのゲームに敗北できず、対戦相手はこのゲームに勝利できない。」を持つ紋章を得る。 |
アモンケット収録の新ギデオン。前ブロックの背景ストーリーで鎧が壊れたので新コスチューム。出して即、「あなたがギデオン・プレインズウォーカーをコントロールしているかぎり、あなたはこのゲームに敗北できず、対戦相手はこのゲームに勝利できない。」という効果の紋章を入手可能というインパクトの大きい一枚。戦乱のゼンディカー版と比べると戦場に干渉する力は弱まっているが、3マナで出せる除去耐性の高いアタッカーとしての使用もできる。
誓いを立てた者、ギデオン
マナコスト | (4)(白)(白) |
---|---|
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | あなたがギデオンでないクリーチャー2体以上で攻撃するたび、それらのクリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。 |
[+2]:ターン終了時まで、誓いを立てた者、ギデオンは白の5/5の兵士(Soldier)クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるダメージをすべて軽減する。(これがこのターンに唱えられたなら、通常これでは攻撃できない。) | |
[-9]:誓いを立てた者、ギデオンと対戦相手がコントロールしている各クリーチャーを追放する。 |
プレインズウォーカーデッキに収録されたギデオン。誘発型能力で自身以外の攻撃クリーチャーの強化。
クリーチャー・トークンを生成するカードを使用したり、3・4マナの中堅クリーチャーと組み合わせると効果的。奥義を使ってしまうと自身を戦場に残すことはできないものの、誘発型能力で育ったクリーチャーが残っていれば勝利は遠くないだろう。ただ、能力がかみ合う序盤からクリーチャーを並べていくデッキに入れるには重いマナコストがネック。
黒き剣のギデオン
マナコスト | (1)(白)(白) |
---|---|
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — ギデオン |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | あなたのターンであるかぎり、黒き剣のギデオンは破壊不能を持つ4/4の人間・兵士・クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。 |
あなたのターン中に黒き剣のギデオンに与えられるダメージをすべて軽減する。 | |
[+1]:あなたがコントロールしている他のクリーチャー最大1体を対象とする。ターン終了時まで、それは警戒か絆魂か破壊不能のうち、あなたが選んだ1つを得る。 | |
[-6]:土地でないパーマネント1つを対象とし、それを追放する。 |
過去のギデオンには見られない自身以外への3種類のキーワード能力の付与が可能。
注目すべきは常在型能力の自分のターン限定でのクリーチャー化。マナコストが合計3に対し4/4はかなりのオーバースペック。自動的に発動するのでインスタントタイミングで使用可能な追放除去呪文等々で対処されやすいが、これまでと違いクリーチャー化と他忠誠度能力との併用が可能。
その能力からプレインズウォーカーというよりは高いマナレシオと除去耐性と様々な起動型能力を併せ持つクリーチャーという運用がメインとなる。ビートダウンではキッチリ相手のライフを削るアタッカー・コントロールでは除去されにくいフィニッシャーとして様々なデッキでの活躍が期待できる。
なお、日本語版のブースターパックに限り、50%の確率で日本イラストレーター描き下ろしのオリジナルアート版プレインズウォーカー・カードが通常版の代わりに封入されており、
担当するのはタダ氏。