ギルドとは?
この項目における「ギルド」とは、TCG『マジック:ザ・ギャザリング』の背景ストーリーの舞台となる次元(異世界)の一つであるラヴニカに存在する「ギルド」と呼ばれる10の組織のうちの一つである。
ボロス軍の概要
ボロス軍とは?
ボロス軍とは、正しき法の元の社会の健康と安全を目指す正義への理想を熱狂的に追求し続けるラヴニカ最精鋭の軍隊たるギルドである。
彼らは「社会が機能するために必要な骨格」、「社会の健康と安全を導く指針」として法に厚い信頼を寄せており、法に行動指針を置き法に背くものを敵と見なすため、行動指針たる正しき法に基づいて行動する自ら――ボロス軍に背くものそれ自体を敵と見なしうる点も含んでいる。
(「プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その1」)(外部リンク参照)
正義への熱狂、使命への責任
ボロス軍の組織構造は「他ギルドのほとんどがその全てを追いきれないほどの非常に多くの階級と位が存在する」とすら称されるほどの徹底した階級組織と権威主義を取っている。
ボロス軍の全構成員は階級構造内における自身の地位と異なる地位間の約束事について熟知し、誰もが階級を基礎とした明確な役割を持っている。
ギルド構成員達はギルドと社会へと奉仕する互いへの尊敬を学び、昇進したいという個人的野心は阻止されるされるほどに徹底した正義への理想と組織の使命への責任を課せられており、ボロス軍の理想を効率的に執行する事を目指す。
ギルドの色
ラヴニカの各ギルドはギルドごとに2色が割り当てられているが、
赤白の2色がギルドの色として割り当てられている。
ギルドマスター(ギルド指導者)
ラジア
『ラヴニカ・ブロック』の時代における「ボロス軍」のギルドマスター。
ボロス軍のパルン(創設者)にして、ボロス軍創設以来ボロス軍を率いてきた指導者である。
『ラヴニカ・ブロック』の時代に起きたギルド間の激しい抗争によって命を落とした。
「ボロスの大天使、ラジア」としてカード化されている。
(M:TG Wikiにおける「ボロスの大天使、ラジア」の項目)(外部リンク参照)
フェザー
『ラヴニカ・ブロック』と『ラヴニカへの回帰ブロック』間の時期、ラジアの後にボロス軍のギルドマスターを継いでいたとされる天使。
本名は「ヴィンレン」であるが、フェザーの通称で知られている。
後にフェザーに代わりギルドマスターの座に就いた天使、オレリアによって「ボロス軍の指導者に相応しくない不名誉な天使」であるとして糾弾され、命こそ奪われなかったものの追放されたという。
(「群衆の親分、クレンコ」)(外部リンク参照)
オレリア
「最も大きな犠牲を払うのは、常に無辜の人々です。私はそこに燃えがらの精霊達と共に赴き、ラクドスとグルール、ディミーアの者達を最後の一人まで焼き払いたいと心から思うのです。とはいえギルドに属さないラヴニカ市民達は何世紀にも渡って、比較的平和に生きてきました。以前、その地は全域がアゾリウスの管轄にありました。ですがギルドパクトが破壊された時......」 オレリアの声は次第に小さくなっていった。
『ラヴニカへの回帰ブロック』から『ラヴニカのギルド』の時代における「ディミーア家」のギルドマスター。
天使の女性。
ラジアの死後ギルドマスターの座を継いだ天使、フェザーを「不名誉な天使である」として追放しボロス軍の新たなギルドマスターの座に就いた。
法律家達のギルドであるアゾリウス評議会が管轄下に置いていた第九地区が『ラヴニカ・ブロック』の時代に起きたギルド間の激しい抗争によってアゾリウス評議会に放棄されると共に、反社会的なならず者達のギルドであるラクドス教団とグルール一族の侵入によって抗争状態に陥ったことを、
「ラヴニカの汚点、ボロスの汚点、そして私の魂の汚点」
「私はそれを清めたいと切に願っています」
と語るなど実践的な正義を望んでおり、そのために何千年も続いてきたボロス軍の攻撃計画に対し、
・兵員の大規模召集を可能とする戦略的配備
・それぞれオレリアの信頼する助言役によって率いられる各々の任務に特化した部門「戦域」を創設し、命令系統の上部を分割する
などギルドマスターへの就任以来大規模な改革を進めている。
「戦導者オレリア」、「正義の模範、オレリア」としてカード化されている。
(M:TG Wikiにおける「オレリア/Aurelia」の項目)(外部リンク参照)
ボロス軍構成員の役職
天使の役職
戦導者
本来、ボロス軍のための「千年戦略」とすら称されるほどの長期的な戦術家の天使からなっていたとされる役職。
『ラヴニカの回帰ブロック』の時代には、学識の広さとは裏腹に日々の戦闘計画やギルドの兵站学といった現実的な軍事行動から離れていってしまっているこの役職を新たなギルドマスター、オレリアがより実践的に戦争を行うための改革を進めようとしている。
かつてオレリアが就いていた役職でもある。
炎まとい
一対一の戦いに特化した天使達の役職。
どのような単独の敵対者をも打ち負かせるとされ、そのために滅多に命令を与えることも従うこともせず一人で戦うことを好む。
戦団の天使
『ラヴニカの回帰ブロック』の時代におけるオレリアの改革により、「階級制度を維持しながらもボロスの理想を達成するための効果的なやり方」としてボロス軍の航空戦力、空騎士の演習や編隊に積極的に参加し戦う天使達の役職。
自身の軍勢を指揮し、将軍や司令官と合同で働く者もいる。
天使以外の種族の役職
ギルド魔道士
ボロス軍において天使以外の種族の者が到達しうる最高階級の一つであり、宗教的献身、秘術の制御、そして軍事的威力等を併せ持つ専門家とされる。
ボロス軍の伝統において、ギルド魔道士達は天使達から直接手ほどきを受けられる唯一の階級であるとされたが、オレリアの改革により歴史的慣例よりも有効性を重要視してこの制限は緩和されつつある。
『ラヴニカの回帰ブロック』の暗黙の迷路を巡るギルド間競争においてボロス軍の迷路走者に選ばれたタージクが属する役職でもある。
速太刀
強襲と占領に特化したボロス軍の先遣部隊として、戦闘に突入する最初の兵士達の役職。
炎の血族
炎のエレメンタル達の属する役職。
兵卒と共に戦い、武勇の象徴となる「生ける旗印」たる者達である。
空騎士
ボロス空軍に当たる航空戦力。
ロック鳥に騎乗して戦う兵達の役職であり、空騎士の役職を担う者達はその勇敢さと大胆に対する称賛からほとんどのラヴニカ人に愛され、多くの者が結構な有名人となるという。
ウォジェク連盟
ボロス軍において法と秩序の執行を担い、市民の財産と安全を守り、犯罪を捜査し事件を立証し、アゾリウス評議会へと引き渡す「警察組織」に相当する部門。
一般市民の混乱を取り除くことが課せられており、構成員達は混雑したラヴニカにおける調停者としての機能を担っている。ギルド間の平和維持を期待される者でもある。
『ラヴニカ・ブロック』の時代において大規模なギルド間抗争を引き起こした陰謀を解決すべく奔走したアグルス・コスが属する部門でもある。
(「一族と軍勢」)(外部リンク参照)
スカイジェク
ウォジェク連盟の航空部門。
ロック鳥に騎乗しての巡視に専念し、平和維持を行う。
戦域
オレリアの改革によって創設された特別な事案に専念する部門。
それぞれオレリアに近しい助言役によって監督される。
秩序の戦域
監督:警視長グロズダン
本部:カメン要塞
意義:ラクドス教団の暗殺者と無差別連続殺人者の殲滅
高潔の戦域
監督:アンクサ警部
本部:ゼルゾー基地
意義:ディミーア家とその他犯罪社会活動
築城の戦域
監督:軍の首席ギルド魔道士にして助言者タージク
本部:サンホーム
意義:戦想主導権計画
戦想主導権計画
サンホームにおいて進められているイゼット団との共同研究によるボロス軍の戦力増強計画。
- 製錬地区周囲に、イゼット団の錬金術を用いて帯電した壁、検問所、警報システムを築く
- エレメンタルを満たした蒸気スーツでボロス兵を強化する
- 炎の血族の兵士達の為により強力な武装を開発する
- 石の巨人や他のエレメンタルを起動させ、都市の守護者として役立たせる
- イゼット団の魔法を用いてより強力な包囲機械、武器、戦場用罠を作り上げる
などを目標としている。
補充の戦域
監督:ヤゼン地区指令
本部:ホライゾン軍学校
意義:教育と徴兵
他のギルドに対するボロス軍の態度
アゾリウス評議会
「持つに値しない力を振るうために法を武器にする、傲慢で法律尊重主義のもったいつけた奴等」
オルゾフ組
「正義も公正さのかけらもない、自分勝手な偽善者達です」
ディミーア家
「不道徳な蛇どもは、共同社会の利益のために皆殺しにしなければ」
イゼット団
「彼らの呪文術が制御されている限りは、社会にとって有益になりうるでしょう」
ラクドス教団
「不道徳な鼠どもは、共同社会の利益のために皆殺しにしなければ」
ゴルガリ団
「全体の利益のために必要不可欠な機能を担う、不幸せなギルドです
グルール一族
「真の正義に触れたことのない迷える魂たち。だがもしも正しい機会さえ与えられたなら、ボロスの理想を抱くことができるでしょう」
セレズニア議事会
「彼らの共同体への献身は尊いものですが、完璧な社会というものがどのような姿をとりうるか、思い違いをしています」
シミック連合
「秘術と無意味な実験に心を奪われている、無駄ばかりのギルドです」
関連イラスト
関連タグ
『マジック:ザ・ギャザリング』における赤白の勢力繋がり
- ボロス軍
- ロアホールド大学
外部リンク
公式
背景ストーリー紹介記事
背景ストーリー記事
『ラヴニカへの回帰ブロック』
『ラヴニカのギルド』
関連動画
ラヴニカへの回帰ブロック
ラヴニカのギルド