- トレーディングカードゲーム・マジック・ザ・ギャザリングの背景ストーリーの舞台である多元宇宙に存在する次元の一つ。
- 同ゲームのエキスパンション名、あるいは『アモンケット』、『破滅の刻』の2つのセットからなるエキスパンションブロック。
アモンケット・ブロックの物語における主な登場人物
プレインズウォーカー
ゲートウォッチ
多元宇宙の脅威に立ち向かうために結成されたプレインズウォーカーの同盟。
多元宇宙の脅威である旧く強大なる邪悪なプレインズウォーカー、ニコル・ボーラスを倒すためにニコル・ボーラスが拠点とするアモンケットを訪れる。
この次元での姿は、「試練に臨むギデオン」、「武芸の模範、ギデオン」としてカード化されている。
人間の男性。
人間の女性。
ゲートウォッチとしての目的とは別に、かつて契約を交わした四体の強大な悪魔との契約から解放されるため、アモンケットにいるその内の一体、ラザケシュを滅ぼす事も目的としてアモンケットを訪れている。
この次元での姿は、「死の権威、リリアナ」、「死の使い手、リリアナ」としてカード化されている。
人間の女性。
エルフの女性。
『アモンケット次元』の概要
ゲートウォッチの面々が逃亡したテゼレットを追ってやって来たボーラスの拠点とされる次元。
そこは陽に焼かれた砂の単調な地平線を突き破るように、黄金を散りばめた碑が高くそびえ立つ。畏敬の念を抱かずにはいられない獣頭の神々は、人々の間を歩き、砂漠の恐怖から彼らを優しく庇護してくれる。広大なルクサ川は豊かな恵みをもたらし、物質的な必要のすべてを満たしてくれる。幸福で希望に満ちた人々は大神殿にて神々に供物を捧げ、精神的な充足を得る・・・という、巨悪ボーラスの次元とは思えないほどの充実した世界。
主要種族
- 人間
最も多様で適応力に富んだ人型種族。他種族が得意とするものも含め、様々な戦闘技術を学ぶ。
- エイヴン
タカやトキの頭部と翼を持つ人型種族。敵よりも高く飛び、その優れた機動性で相手を困惑させる。
- ケンラ
ジャッカルの頭部を持つ人型種族。ほとんどが双子で生まれ、その2人は強い感情的繋がりを有する。
- ミノタウルス
雄羊の頭部を持つ人型種族。強靭な肉体と頑固で無謀な精神を併せ持ち、戦闘を、特に不利な戦闘を楽しむ。
- ナーガ
蛇の頭部と下半身を持つ人型種族。肉体と精神の完璧な釣り合い、「甘美なる調和」を目指している。
- ゾンビ
この世界の ゾンビは他の次元と比べると少々特殊で、次元そのものに呪いがかけられており、放浪の呪いと呼ばれる呪いによって、この地で死んだ生命は肉体を失わない限り、独りでに蘇ってゾンビとなる。
試練の中で命を落とした者は、内蔵を取り除くなどの不朽処理を施され、全身を白い包帯で覆われた ミイラとなる。従順な奴隷と化した彼らは選定された者と呼ばれ、生者に代わって様々な労働を担う。
来世への道の管理者として王神によって定められた5柱。人々を清め、完璧なものとする役割と試練の管理を担う。
ちなみにその試練の内容とは、
結束の試練 | 結束の神オケチラが執り行う第1の試練。他者と協力する力を測る。 |
---|---|
知識の試練 | 知識の神ケフネトが執り行う第2の試練。精神的な能力を測る。 |
活力の試練 | 活力の神ロナスが執り行う第3の試練。肉体的な能力を測る。 |
野望の試練 | 野望の神バントゥが執り行う第4の試練。為すべきことを為す意志力を測る。 |
激情の試練 | 激情の神ハゾレトが執り行う最後の試練。死に挑み、達成できたものには来世と栄誉ある死。 |
と、どうあがいても死亡しかないというイザ蓋を開けてみたら狂っているとしか思えないものであり、同じく神の住む世界出身のPWを落胆させることになる。
王神
すべての神の上に立つ存在。2本の角を持ち、角ある御方の尊称で呼ばれる。今は輝かしい来世を準備している最中であると言われており、人々の前に姿を現すことはない。
主陽は日の出と日の入りを繰り返すが、副陽は常に地平線の上にある。したがってアモンケットでは、夜でも完全に暗くなることはない。副陽が王神の碑の上の定められた位置についたとき、王神が帰還し人々は来世での栄光を約束されるとされている・・・
その正体は邪悪なプレインズウォーカー、ニコル・ボーラス。
アンデッドの精鋭部隊、永遠衆を結成するため数十年前にアモンケットを訪れ、この次元の環境や文化を作り変えていたのであり、その構成員のほとんどは、アモンケットの過酷な5つの試練を達成した修練者の死体である。アモンケットの人々はこの地の試練を栄光の来世へ至る道だと信じてきたが、実際にはボーラスが優れた兵士を得るための選抜試験に過ぎなかった。
この次元での姿は、「王神、ニコル・ボーラス」、「欺瞞の主、ニコル・ボーラス」としてカード化されている。
アモンケット・ブロックの概要
第1セット、アンケットは2017年4月28日発売。キャッチコピーは「蓋世の英雄となれ」。
第2セット、破滅の刻2017年7月14日発売。キャッチコピーは「戦いの終結を見よ」。
フレイバー面(モチーフの特色や背景ストーリーなど)を重視してデザインのエキスパンション。ブロック全体で「古代エジプト」と「ニコル・ボーラス」の2つの要素から構成されている。
また、サイクリングが再登場。
これは、コストを支払い、このカードを捨てるとカードを1枚引くという特殊能力。腐り難く融通が利くのがポイント。
前回に引き続きMasterpiece Seriesが収録。ただし今回はカード・タイプが限定されておらず、アモンケットでは、アモンケットの神々へ嘆願し、その力を借りるというフレイバーから神の力を思わせるカードが選出されている。一方破滅の刻では、王神ことニコル・ボーラスの威光を表すフレイバーに切り替わっている。
カード枠は古代エジプト壁画風になっており、カード名とタイプ行もヒエログリフめいた装飾の中にアルファベットが紛れているデザインとなっている。
関連ページ
元ネタ→エジプト神話
カラデシュ・ブロック → アモンケット・ブロック → イクサラン・ブロック
外部リンク
『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトにおけるアモンケット次元の紹介ページ
『アモンケット』
背景ストーリー小説