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ワームとぐろエンジン

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わーむとぐろえんじん

ワームとぐろエンジン(Wurmcoil Engine)とはトレーデングカードゲーム:マジック・ザ・ギャザリングに登場するクリーチャーである。

概要

ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine

マナコスト(6)
カードタイプアーティファクト クリーチャー — ワーム
パワー/タフネス6/6
能力接死
絆魂
ワームとぐろエンジンが死亡したとき、接死を持つ無色の3/3のワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体と、絆魂を持つ無色の3/3のワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

・接死 ― この能力を持つクリーチャーと戦闘したクリーチャーは破壊されるという能力。

・絆魂 ― この能力を持つクリーチャーが相手にダメージを与えた場合、その分だけコントローラーのライフが回復するという能力。

かつてジェラードらの活躍で壊滅したファイレクシアが金属世界・ミラディンで新生するという背景ストーリーのエキスパンション『ミラディンの傷跡』に収録されたアーティファクト・クリーチャー

2対の金属性ワームがとぐろを巻いて1体のワームを形勢したような姿をしている。

英語名"Wurmcoil Engine"から、通称ワムコ

「ワームとぐろエンジン」という妙に愛嬌のある名前、それとは裏腹に迫力あふれるイラスト、そして規格外の性能から現在まで人気の高いクリーチャー。

『ミラディンの傷跡』ブロックにおける、カードパワーの馬鹿げたインフレを象徴する1枚としても有名。

最近は「Masterpiece Series」と呼ばれる特別枠カードとして、カラデシュ・ブロックに封入されているのは記憶に新しい。

エキスパンション:カラデシュ及び霊気紛争では

カラデシュ次元の発明博覧会に出展されたというフレーバーで、有名なアーティファクト・カードが特別デザインで収録された。

・・・いくら発明に優れたカラデシュ次元でもファイレクシアの超技術を再現するのは無理有りすぎるだろなんてつっこまない様に・・・

ゲームでの性能

圧倒的に強い。 その一言に尽きる。

6マナ6/6デメリット能力無しという衝撃的な基本スペック。

パワー6というのは1撃で相手のライフ4分の1以上を削るほどの破壊力を持つ。

さらにタフネス6。これは大抵のクリーチャーとの戦闘や火力・マイナス修正呪文から生き残るということを意味している。

マナ・コストに色マナを要求しない(無色である)代わりに性能を控えめにされがちなアーティファクト・クリーチャーにおいて、これは全く破格のコスト・パフォーマンスであり、これだけでも十分に見る価値はある。

だがそれだけではない。

ダメージを与えたクリーチャーを破壊する接死、そして与えたダメージ分ライフ回復する絆魂。メリット能力が2つも付いている。

接死能力によって対戦相手のどのようなクリーチャーであっても破壊できる(例外はある)ので、相手の攻撃に対する強い牽制になる。

また絆魂能力によって、戦闘の際に6点ものライフを回復できる。対戦相手本体にダメージが入れば、6点ダメージ + 6点回復で計12点ものライフ差をつけられる。

再度の説明だが、MTGにおける初期ライフは20点である。

無色クリーチャーではまずありえない。6マナ6/6接死絆魂という部分だけ見るならば、普段は黒のダブルorトリプルシンボル辺りを要求されるのは想像に難くない。

さらにそれだけでは終わらない。

このカードの真に強力な点、それは死亡時の分裂能力。

このクリーチャーが死亡したとき、3/3接死と3/3絆魂の2体のクリーチャー・トークンに分裂する。

死亡したクリーチャーが弱体化せずに復活する(どころか頭数が増えているので強化されたと見ることもできる)のはハッキリ言って異常そのもので、対戦相手は戦場に着地したこの1体に対し、

ワームとぐろエンジン本体1体 + 接死トークン1体 + 絆魂トークン1体 = 3体分の対処を強いられる。

カードゲームを嗜んでいる読者ならば、1:3交換という言葉の恐ろしさはよく分かるだろう。

また、この分裂能力の厄介さがある種の除去耐性としても機能している。

これを出された対戦相手は、攻めに出れば自身の強力クリーチャーを葬られた上に相手のライフ回復、

しかし守りに入れば自陣を荒らされたあげく返しきれないほどのライフ差がつくというジレンマに陥り、

除去しようにも並の除去カードでは完全に脅威を排除するのに3枚ものディスアドバンテージを負わねばならず、

結果として、大抵は投了する。

何度でも言うが、無色のカードである。 ぶっ壊れている。

弱点

殆ど「完成」されているような性能のワームとぐろエンジンだが、対抗手段はある。

  • 《剣を鋤に》 《流刑への道》を始めとする追放除去。ワームとぐろエンジンの分裂能力は死亡したとき、つまり追放では誘発しないため、比較的安全に除去できる。
  • 《転倒の磁石》を始めとするタッパー。いかにワームとぐろエンジンが恐ろしいと言えども、それは動いた時の話。タップで動きを封じてしまうというのも手である。
  • 打ち消し呪文。そもそもこのクリーチャーを戦場に出さなければ問題はない。所詮は6マナ、出てくる前に《マナ漏出》 《謎めいた命令》 《意志の力》といったカウンターを構えておく。
  • 飛行能力。ワームとぐろエンジンは飛行能力も、飛行持ちをブロックできる到達能力も持っていない。よって飛行持ちのクリーチャーが止められることはない。とは言え返しの攻勢、絆魂能力によって圧倒的不利なダメージレースを制するライフ面での優位が必要である。

これらが挙げられる。

とは言えワムコ側も《呪文滑り》や《稲妻のすね当て》を始めとした対策への対策を取れるため、これによってワムコが完全に封殺されるということは無かった。

ゲームでの活躍

一目見れば理解できる分かりやすい性能と、何より無色、つまりどのようなデッキにも合うという汎用性から、あらゆる戦場で活躍。

スタンダードでは青黒テゼレットデッキのフィニッシャーを主に勤めたが、同期のミラディンの傷跡・ブロックに剣サイクル、基本セット2011にタイタン・サイクル、兄弟のゼンディカー・ブロックには精神を刻む者、ジェイス石鍛冶の神秘家、イニストラード・ブロックには秘密を掘り下げる者というワームとぐろエンジンを超えるようなぶっ壊れカード群が存在し、

それらを利用したCaw-BladeそしてDelver-Bladeという悪夢的なデッキが当時のさばっていたため、大した活躍はできなかった。

モダンでは早期に膨大なマナを生み出せる、ウルザトロンの切り札を務める。

先手3ターン目にウルザ土地3種が揃い、計7マナからこれを始めとしたフィニッシャーが戦場に出たときは投了必至モノ。

エターナルでは、MUDなどの茶単(アーティファクトを中心としたデッキ。上記ウルザトロンも茶単の一種)で活躍する。

《金属細工師》などの更に狂ったマナ加速から飛び出てくる上、《稲妻のすね当て》によって弱点の1つである追放除去に耐性が付く。加えて《古えの墳墓》で受けるダメージを絆魂で帳消しにしてくれる為非常に優秀。

関連イラスト

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関連タグ

MTG

アーティファクト(MTG) アーティファクト・クリーチャー

ワーム

新ファイレクシア - なお、ミラディンの傷跡に収録されたものにはカードテキストにファイレクシアのシンボルであるφのマークが透かし状で記されている。

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