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私にも誰かに負けないくらい好きなことがあるって

上手にできることがあるって

わたしは恥ずかしくないって思いたいの!

(score1)


わたしが世界一になりたいって言ったら手伝ってくれますか?

他の楽しい事できなくなっていい

キライなむずかしい事をずっと長い間やることになってもいい

わたしは金メダルを獲れる人に絶対になりたい

(score2)


私は選んだよ

だからちゃんと…光ちゃんに勝つね

(score33)



概要編集

CV:春瀬なつみ


女子フィギュアスケートをテーマにした漫画『メダリスト』の主人公。女子シングルの選手として活躍する。

名古屋在住の小学校5年生(後に6年生)で、身長は134センチと小柄な体型をしている。

当初は気が弱い性格で周囲から落ちこぼれ扱いされており、母親に憧れのフィギュアスケートを習いたいと言い出せないほどであった。

しかし、ひょんなことから出会った元・アイスダンス選手の明浦路司から指導を受けるようになると見るみるうちに才能を発揮し、フィギュアを習い出してわずか1年で所属クラブのエース選手へと成長する。


ライバルは、ノービスBを2連覇した天才少女狼嵜光

初対面で意気投合した二人は、全日本ノービス大会で雌雄を決することを誓い合っている。


初期は自信の無さからコミュ障気味だったが、フィギュアの実力が上がるにつれてスケート仲間たちとも問題なく交流をはかれるようになり、新潟の才媛亜昼美玖とは初対面でありながら勉強の面倒を見てもらうほどにあっさりと打ち解けている。自分でも自信がついてきたことを自覚している。

容姿は比較整っているらしく、初対面で「可愛い」と思われる描写が多い。



フィギュアを習い出すまでの経緯編集

彼女がフィギュアを志したきっかけは、実姉の結束実叶の存在がある。

かつて実叶は、地元のフィギュア名門チーム名城クラウンに所属して名選手として名を馳せており、お姉ちゃん子であったいのりはその姿に憧れを抱いていた。


しかし、実叶は中学生時の練習中に足に酷い骨折をしてしまいそれがきっかけで引退してしまう。二人の母親である結束のぞみは長女の長年の努力が一瞬で水泡に帰したことにショックを受け、次女のいのりにはフィギュアを習わせまいとしてしまう。いのりも優等生であった姉の挫折を前に我を通すことができず、鬱屈したまま年月が経過する。

元々、不器用で内向的な性格であるいのりは勉強も運動も集団行動も不得意で学校生活では周囲から浮いてしまう。こんな状態で自分のアイデンティティなど確立できるわけが無く、彼女は日々劣等感を募らせていった。


彼女の心の支えは、幼き日に感じたフィギュアスケートへの憧れであった。家族に内緒で近所の大須スケート場へと通い、幼き日に手にしたフィギュアの初心者用の手引書などを手がかりに自己研鑽に励んでいたのであった。

そんなある日、受付の瀬古間さんとの裏取引き(※卑猥なものではない)でスケート場にキセル乗車していたことをたまたま来場していた明浦路司にバレてしまう。事情を聞いた司は彼女を注意すると共に、「もし本気でスケートを極めたいなら小5はもうギリギリの歳だ。はやく親を説得してスケートクラブに入れ。間に合わなくなっても知らんぞ!(要約)」と忠告する。それは、司自身が中学生の時ににフィギュアを志したものの20歳になるまで指導者に巡り合えず資金繰りにも苦慮したからこその本心であった。

ここに及んで自分が崖っぷちにあることを知ったいのりは、母のぞみに事情を話して司とその相棒高峰瞳の元へ再び向かうが、のぞみは「不器用なこの子にフィギュアなんて無理でしょ」オーラを全開にして早々に話しを切り上げようとする。当然いのりは完全に萎縮


「とりあえず一回滑らせてみましょう」という司の助け舟でリンクへ降り立つことになったが、そこでかつて全日本代表だった司と瞳が「氷の上だとまるで別人じゃないか」とスケーティングのスピードや体幹に関して目を見張るほどの才能の片鱗を見せる。(※これには理由があるが、ここでは割愛。)

司は「才能あります」「天才ですよ天才!」と断言する。しかし、それを目の当たりにしてものぞみは長女の実叶の件を持ち出し「スケートなんてやらせなければもっと出来ることがあった」「この子が今からものになるとは思えない」と拒絶する。


このやり取りを前に、いのりはついにキャパシティの限界を超える。


「私は今が嫌なの」

「スケート絶対やりたかったの…」

「でもほんとはただのまねっこでできてない」

「できないわからない…」

「わたし何もない………ッ」


そしてこのまま母のぞみがいう「普通の子」になれず惨めな思いをし続けるよりも、自分が大好きなスケートを極めて存在価値を確立したいのだと泣きながらと訴える。


彼女の絶叫からスケート継続に必須なリンクに賭ける執念を感じ取った司は、「もうさっさとやらせましょう」「俺がこの子のコーチとしてスケートを教えます」「全日本選手権に出場できる選手にしてみせます!」「絶ッッ対やらせるべきです!!!」と某修造ばりの熱弁を展開。

これに押し切られる形でのぞみがスケート受講を了承することになる。


こうして、見放された少女・結束いのりは瞳の経営するルクス東山FSCに所属することになり、同時に夢破れた青年・明浦路司に師事することになるのであった。



メダリストを目指す理由編集

しばらく後に、別のフィギュアチームに所属する希代の天才少女狼嵜光と運命的な出会いを果たす。

それは、いのりが期待の新人であることへ陰口を叩く他選手の保護者を押し退けて通るという、圧倒的な存在感であった。


この時に、光の圧倒的な技量に羨望を抱くと同時に、他者の視線を気にしないメンタルとフィギュアに対するストイックな姿勢に感じ入る。いのりは、自分は他人の陰口も気になり、スケートを始めたばかりで練習量も圧倒的に足りず、親の理解を得ているとも言い難いと弱音をこぼす。

これに対して光は、


氷に乗れない人の言葉なんて信じなくていいよ!

「自分が上手になりたいことを伝えなきゃ大人は分かってくれないよ」


……と発破をかけて去っていった。



実はこの直前、いのりは母のぞみからフィギュアはあくまで習い事として習わせているのであって、姉と同じ中学卒業までが期限であると宣告されていたのであった。

憧れの光に追いつくため、自分がスケートを続けるため、なにより自分の存在意義のため、いのりは決心を固める。


いのりは、コーチの司に「自分は金メダリストになれる実力を手にしたい」と打ち明ける。

これに対して司は、そのためには「周りの大人に実績で才能を認めてもらえる」ことが肝要だと説明。そして「あなたを誰が見てもスケートの天才だって思わせるくらい上手な選手にする」と誓うのであった。



その後、いのりが各大会で活躍し、高難易度なジャンプを決めるようになり、事実上のルクス東山FSCのエースとして名を馳せるようになると、今まで彼女を胡乱な目で見ていたであろう大人の一部が手のひらを返していのりちゃんこそ天才少女と持て囃すようになるのは、また別のはなしーーー。



余談編集

実はマガデニー賞2022で主演女優賞を受賞しており、全日本ノービス大会の滑走に先駆けてキャラクター単体で金メダルを手にしている。


【マガデミー賞2022】マンガのキャラクターを、讃えたい


関連イラスト編集

メダリスト


関連タグ編集

アフタヌーン JS 努力家








対人関係 (以下、ネタバレ注意編集

家族編集

かつて名城クラウンFSCのエース選手であった、いのりの実姉。怪我が原因で引退してしまったが、今では吹っ切れている模様。

愛する妹がかつての自分と同じ道に入ったと聞き、その晴れ舞台を見るべく留学先のカナダから緊急帰国した。

いのりの応援団長枠。


前述にある実叶の一件から、いのりがフィギュアを習うことに後ろ向きであった。

しかし、フィギュア受講開始から2か月目、いのりの初陣である『名港杯』初級部門での彼女の圧巻の演技を目の当たりにして、自分の次女の確かな才能と成長を実感。いのりの為と言いつつ、自分こそが保身に走っていたことを自覚する。

そして、いのりに自分の視野狭窄を謝罪し、彼女を全力でサポートすることを誓うのであった。

いのりのマネージャー枠。


長女を海外留学へ送り出し、次女に最終的にウン千万円になるとされるフィギュアスケートの費用を捻出する陰の功労者。いのりのことは可愛がっているが、親バカポジは司に食われ気味。

いのりのスポンサー枠。



ルクス東山FSC編集

いのりと二人三脚で栄光のオリンピック出場へ向けて奮闘する新米コーチ。

現状(単行本7巻時点)、彼に教えを乞う生徒がいのり唯一人であるため、彼女の家庭からのレッスン料が自身の生命線という状態にある。無論それだけでは到底足りず、他にバイトを掛け持ちしている状態にある。

前述の通り、いのりの『リンクに賭ける執念』を垣間見て純粋に彼女の指導に全力を注ごうとしている。

スケートの技量はかつてのオリンピック出場者が感嘆するレベルだが、現役時代は無名の選手で終始したため大きな劣等感を抱えていた。しかし、いのりの成長を間近にしながら自分自身の心の弱さの克服にも努めるようにもなる。

やがて、いのりの活躍と共に、明浦路司という個人も結束いのりの指導者として関係者に知られるようになっていく。


司をアシスタントコーチに招聘した、彼のアイスダンス選手時代の元相棒

いのりの大会時の振り付けは彼女が担当している。


 小学生男子のリンクメイト。ぶっちゃけ友達がいなかったいのりに初めてマトモにできた仲間の一人。マイペースな性格。


 中学生女子のリンクメイト。当初は人見知り気味だったいのりに優しく接してきてくれた、同じくいのりに初めてマトモにできた仲間の一人。




ファン・後援者編集

ルクス東山FSCが活動拠点にしている大須スケートリンクの受付の老人。

いのりがスケート沼にどっぷり浸かった原因の一人であり、初期のスポンサーであり、隠れファンでもある人物。彼女の出場する大会にはすべて足繫く通い、応援している。いのり本人からはフツーに懐かれている。

実は幼少期の実叶とも交流があったようで、娘2人を気にかけてもらっていると母のぞみからは感謝されているが、ある種のスポンサー(※卑猥なものではない)をしていたことはばれたらヤバいのでひた隠しにしている。


司のバイト先の経営者とその娘。

選手としての夢が破れ落ち込んでいた司が、いのりの指導者となったことで活気を取り戻したことで彼女に興味を持つ。

ついにノービスA予選中部ブロック大会で観戦に向かい、瀬古間さんの解説のもとでいのりの応援をする。




名港杯編編集

コーチ一人に生徒一人の零細クラブグラビティ桜通FSCを経営している。かつてはジャンプの名手として知られた女子シングルの選手であった。

自分の生徒で才能はあるが問題児なことが玉に瑕な涼佳が、新人ながら成長著しいいのりと名港杯でぶつかることに自分たちが負けるかもしれないと危惧し、彼女に特訓を課す。

二人の激突から1年後、司の腰の低いゴリ押しでの要請によりルクス東山主催の敦賀夏合宿にジャンプ講師として招聘され、いのりにダブルアクセル習得のための指導を行う。

その際、いのりにのり助とかのり吉といった妙な渾名を付ける。


鞠緒の唯一の生徒である小3女子。

練習中にいのりを一目見て気に入り連れまわしていたが、ひょんなことから仲違いする。彼女を見返すため名港杯に臨むが、本番で失敗してしまい初級部門優勝をいのりに譲り、自分は3位に甘んじてしまう。自分の至らなさにしょげているところを、いのりが先手を打って仲直りに赴いてきたことで元の鞘に収まる。以降、お互いを友人にしてライバルとして認め合うと同時に、今まで以上にベッタリになる。



西日本小中学校大会編編集

 京都の強豪蓮華茶FSCのアシスタントコーチ。通称ジャッキー先生

すずと絵馬の昇級試験の付き添いで名古屋に赴いた際にいのり・司コンビと知り合う。

その一週間後、西日本小中学校大会の1級部門にて絵馬の後ろ盾として2人と対決する。


蓮華茶FSC所属の小4女子。

昇級試験で名古屋に赴いた際にハトに取り囲まれているところをいのりに助け出され、それがきっかけで仲良くなる。

今までスランプに悩んでいたが、なかなか収まらなかった成長痛が落ち着いたことで本領発揮できるようになる。西日本小中学校大会ではジャッキー先生に支えられながら5歳からコツコツと積み上げてきた技術と経験に裏付けられた圧巻の演技でいのりから首位を奪い1級部門を優勝する。

この一件からいのりと司は日々の積み重ねの大切さを実感することになる。


敦賀夏合宿編編集

元・オリンピック銀メダリストである鴗鳥慎一郎の息子。

スランプに悩んでいたことから、気分転換も兼ねて友人の犬飼総太がいるルクス東山FSCへしばらく通うことになった。この間、司から指導を受けることになる。

自分をかまう司のことを最初は疎んじていたが、彼の氷上での圧倒的な技量と真摯な態度を目の当たりにすると、一転して彼にベタ惚れになる。

光に対しても恋心を抱いているため、いのりとは司と光を挟んだ絶妙な三角関係を二つも抱えることになる。

以降、出会うたびに司の一番弟子はどっちかで揉めている。ただし、本音ではお互いにフィギュアへの熱意と実力を認め合う仲にはなっている。


  • 白根琥珀

司の知人のバレエ講師。見た目がアレだが、これでも実力者。

敦賀での合宿中にいのり達クラブ生徒にバレエを指導し、姿勢維持の大切さを説く。



全日本ノービスA予選中部ブロック大会編編集

理凰の父親にして、名古屋の名門チームである名港ウィンドFSCのヘッドコーチ。生徒に息子だけでなく、狼嵜光や鯱城理衣菜、八木夕凪といった有力選手を抱える。

息子のスランプ克服に尽力した司にはかなーり深刻に感謝しつつも、ノービスA中部ブロック予選においてはスケートを開始して1年にして6級を合格しノービスの舞台へ駆けあがってきたいのりに対して成長が早すぎてデータが当てにならない」と警戒を強める。

そのため、万全の構成で彼女に夕凪をぶつけるが……。


名港ウィンドが世界に誇る前回のオリンピック出場選手である女子シニア選手のJD

地区予選の開会式場にて自身に純粋な憧れを向けるいのりに対して、「君が金メダリストになれるのを証明するのはいつかではなく今日だと思うな」「今日証明しなよ 君が日本代表になれる器だってことを」と発破をかける。


名港ウィンドに所属する、鴗鳥慎一郎の最初の弟子である小6女子。

慎一郎にガチ恋しており、かつて理衣菜と二人でクラブの№1と№2として慎一郎を支えようと誓い合うが、途中参入の狼嵜光が追い上げてきて№2の座を奪われてしまい、以来№3に甘んじ続けている。だからといって誰かを恨んでいるという訳ではないが、慎一郎と理衣菜の傍らから転落したという事実は彼女を苛み続けていた。

開会式にて「私もなります…!全日本選手権の金メダリストに…」とその理衣菜に宣言したいのりに対して「お前は絶望を知らない(要約)」「追い抜かれる痛みや悲しみを知らない人を金メダリストになんかさせない!」と敵愾心を滾らせる。

本番では、これらやり取りが引き金となり、途中で今までのやるせなさや憤りがフラッシュバックしたことで、慎一郎の指示を無視して突如3Lz+3Loの大技を決行。結果的に首位に躍り出るが、いのりと司の秘策を前に逆転負けを喫する。



高難易度ジャンプ習得編編集


全日本ノービス大会編集

 京都の強豪フィギュアスケートクラブである蓮華茶FSCのヘッドコーチ。

いのりの圧倒的な実力を垣間見てアイツ、ほしいな…と内心で独白した。

ただ、どうもそれだけではないようで、すずを伴って会場廊下でバッティングの際には言語化しがたい感情を含ませた表情をしていた。


元・女子シングルアメリカ代表の金メダル保持者にして、東京の新鋭チームスターフォックスFSCのヘッドコーチ。

こちらは司に対して「あのコーチ、欲しいな…」とロックオンしている。いのりにも興味があるらしく、反応を見るために自分の生徒である萌咲をけしかける。


 西猯郡志が率いる仙台スクエアFSCに所属。

ブロック大会出場者の女子ランキングでは、13位のいのりと僅差の3点差で16位と後塵を拝していることから、彼女を一方的にライバル視している。なお、二人に面識は無い。


スターフォックスFSCに所属。

リハーサルで垣間見た、いのりの必殺技を試合本番で「わたしにもできそう!」と実行するが、結局は失敗に終わる。


蓮華茶FSCのエース選手。

すでに1年前の西日本小中学校大会前の昇級試験にて顔なじみになってはいた。その時には1級に受かったばかりだったいのりがあっという間に自分と同じノービスAの大舞台を踏んでいることに関心しつつ、「ウチとのスケート兼美少女バトルがそんなに待ちきれなかったんやな…急かしてすまんな💛」「表彰台の真ん中に立つんは いのりはんでも光はんでもない このウチや!!!💛」と面と向かって宣戦布告した。

なお、いのり側は美少女バトルうんぬんをまじめに受け取ってはおらず、若干引いていた。






いのりの心の友にして、目標であり、ライバルである天才少女。これは光にとっても半ば同じ。

ただし、両者の間にはだいぶ認識の差異があり、いのり側が相手を未だ目標としているのに対して、光側にとってはすで最大の強敵(とも)となっている節が見られる。実際、中部ブロック大会直前での再会で「これでやっと光ちゃんと戦えるよ」と叫ぶいのりに対して「全日本でね!」と応じ、そのブロック大会は自分はシード選手であったことからロシアへ武者修行へ旅たち、ボイコットした。光のこの対応に、自分が他のライバルたちを追い抜いて全国出場を勝ち取ると確信していることに気が付き、いのりは思わず戦慄する。

そしてブロック大会から1ヶ月後……光の思惑通りブロック大会を首位突破したいのりは、ついに光と対決の時を迎えるのであった。

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