自らの地位が危うくならないよう、それを防ぐためによく見せる為の行動。自分の地位・名声・安穏を失うまいと気をつかってふるまうこと。 例:「―の術」
大人の世界では日常茶飯事なものであり、好意的なイメージはほとんど感じられない。
小杉健治版『保身』について
埼玉県警捜査一課の刑事・宮下文也は、娘が不登校状態にあるが、家族の問題から逃げるように仕事にかまけ、対応は妻に任せっきりだった。ベテラン女性警部・藤浦静香が定年退職を迎え、送別会が開かれたその夜の帰路、宮下は搬送されるひき逃げ事故の被害者とすがりつく被害者の娘の姿を目撃する。翌日、野島団地のアパートの一室で女性の絞殺遺体が発見され、捜査本部が立ち上がる。被害者のクレジットカードを使おうとした男の存在が判明し、出所したばかりの金谷次郎だと分かり、間もなく逮捕される。取り調べで金谷は、カードは拾っただけだと主張し、間もなく容疑を窃盗のみにしろと上から通達され、宮下も捜査を外される。その夜、県警本部長の部屋では「警察の信頼を守るため」の密談が交わされていた。金谷の窃盗での送検を疑問に思った武蔵新報社会部記者の羽村は、第二の人生を謳歌しようとしていた藤浦静香に相談する。上の方針に納得がいかず、再び現場を訪れていた宮下は、その行動を読んでいた藤浦と会い、殺人事件とひき逃げ事件に関連があるという考えにたどり着く。間もなく、金谷が処分保留で釈放されたと知らせが入り、宮下はますます納得がいかなくなる中、ひき逃げの被害者・田畑忠幸が殺人の被疑者として家宅捜索され、2人が不倫関係にあったと断定される。羽村は、田畑の遺族と共に静香のもとを訪れ、警察が隠蔽しようとしていることを暴く決意をする。
(Wikipediaより)