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概要

実際は被害者ではない(加害者もしくは無関係な第三者)のに、さも被害者であるかのようなをして被害者ぶる態度のことである。

他者を非難したり、何らかの利得を得たりすることが目的のものを指し、精神疾患認知症などが原因で起こる被害妄想とは別物。

逆の加害者面をすることはほとんどない。加害者のふりをしても他者の攻撃や利得に結びつけるのは難しいからであろう。ただし身代わり出頭のように誰かの罪を引っ被ることはある。

似た概念に常識人ではない人がする)「常識人面」があるが、正義中毒やれやれと言い換えられることが多い。

こんな状況

  • 自分の浮気がバレたのを「私は寂しかったのにかまってくれなかった」と恋人を非難する。
  • 些細なことで一方的に暴力を振るってしまったのを「相手のためを思ってやった(だが相手に愛情はない)」「ふざけてやった」「向こうがやってきた」と自身を被害者に仕立てる。
  • 自分の交通違反や運転ミスで事故を起こしたのを「あいつに煽られた」「あいつに転ばされた」と周囲に転嫁する。
  • 相手を侮辱するようなことを言って口論に発展してしまったにもかかわらず「私は何も悪いことを言っていないのにあいつに悪口を言われた」「私のレベルの高さに向こうが嫉妬してきた」と主張する。
  • ゲームでのチート行為がバレたのにもかかわらず「どうせ遊びだから楽しければ構わないだろ。お前のせいで気分が台無しだ!」と自分の行動や発言を正当化し、自身を被害者に仕立てる。
  • SNSやニュースサイトの運営に自身が投稿した誹謗中傷コメントを消されたことについて、「言論弾圧だ」「言論統制だ」「表現の自由の侵害だ」などといった不当な言いがかりをつける。
  • 泥棒避けに戸を閉めるマナーに「本当に信頼し合える仲間ならそんなことはしないのに」という似非美う談を言う。
  • 相手の身体を無理矢理触ったり、相手が大事な作業をしている部屋に無理矢理居座ったりして集中力を欠き、相手が本気で嫌がって「迷惑だから止めてくれ」「邪魔だから出て行ってくれ」と言っても止めず、相手が護身用の道具やガードマンを使って追い出したら、自分が一方的な愛情や我儘を受け入れられない悲劇のヒロインのように装う(加害者は、幼児、急用がある人間、行く当てがない人間、相手を本気で好きな人間ではなく、会って数秒の不特定多数の被害者に襲いかかる暇つぶし人間もいる)。
  • 「相手が邪魔」という理由で相手を界隈から危険な外界、汚い場所、地獄のような場所に追い出すのはよくあるが、その後、占領した界隈に留まらず、追い出した相手の便利な持ち物の略奪に全身全霊をかけるようになり、「駄目人間と判断した人間には何をしてもいい」「体力の強い男性や容姿のいい女子であれば何をやっても許される」と言わんばかりに、自分の悪事を正当化、合理化する。高確率で「相手が周りに迷惑をかけないように見張る」「暴力=しっかり者、足引っ張り=甘えん坊、同じグループ=無条件で仲が良くて道具や人材をシェアし合える」という屁理屈を言い、時々見に来るレベルではなく集中的に時間を割き、相手の幸せな様子にあからさまな悪意から来る暴言を吐いたりする。

被害者面は当事者が自覚的にやっているものを指し、精神疾患などからくる病的な被害妄想とは別物なのだが、うつ病患者の症状の一つとして現れる攻撃性や、他者に対する猜疑心と被害者意識が異様に強い妄想性パーソナリティ障害や境界性自己愛性パーソナリティ障害と呼ばれる人格障害(認知の歪み・偏り)もあり、被害妄想と被害者面の区別がつきにくい状態もまま見られる。

使用上の問題点

この言葉には悪用誤用をする者が尋常じゃないくらい多いという現状がある。

一例として、以下のケースがある、

  • 自分もしくは周辺の人物が何かしらひどい目にあっていた人間に対して「被害者面をするな」という発言。
  • ネットなどでよくみられる、ハラスメント毒親の被害告発に対するアンチコメント

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被害者面
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