概要
島袋光年の「世紀末リーダー伝たけし!」を読み、漫画家を目指す。
「赤マルジャンプ」2000年WINTERにおいて、読み切り漫画「山中臭活劇」をデビュー。
その後「週刊少年ジャンプ」で代表作「ボボボーボ・ボーボボ」を連載。
人物
幼い頃から絵が下手で、連載当初も絵が汚い事を自覚していたが、「絵が汚くても、ストーリーがめちゃめちゃでも、とにかく笑いを取ればよい」という考えの元でギャグ漫画を描いている。
下ネタを大胆に織り込んだ勢いのある画風が特徴だが、作者はそこから想像も付かないようなイケメン。島袋からは「GLAYのTERU似」と評されている。
外見だけでなく内面もイケメンで、ボーボボファンの難病の少年を見舞ったり、ボーボボ連載終了後には溜まっていた6年分のファンレター全てに返事を出していた。
2011年、最強ジャンプで「ふわり!どんぱっち」を連載。しかし今までのギャグ絵から一変し、別人が描いたような「萌え系」の画風で描かれている。
ファンからの評価
俯瞰で見た場合、澤井氏の業績は「メガヒット作を一本飛ばして、その後も二、三本、小ヒットを打った漫画家」と言う、いわゆるありがちな漫画家と言う形に落ち着く。
しかし、メガヒットさせた漫画が「頭がおかしくなる」とまで言われるほどのカオスっぷりから、一部界隈では「漫画界のオーパーツ」とまで呼ばれるほどのボボボーボ・ボーボボである為、ファンからは「ボーボボでヤバいものを消費して才能が枯れたのでは?」と心配されている。
実際、ギャグマンガと言うのは漫画の中でも特にネタ切れに苦しむタイプの漫画であり、クレヨンしんちゃんで有名な臼井儀人氏は、「カラカラに乾いた雑巾をそれでも絞るようにネタを作っている」と言う名言を残しているほどに製作に苦しむタイプの漫画である。
その為、「ありがちな漫画家」と言う以上に、「伝説的なギャグ漫画家」として評価されている。
また、ボーボボはギャグの理不尽さ・不条理さとは裏腹に、ストーリーやバトルの展開、絵の構図、キャラのヘイト管理の上手さなどが共通するバトル漫画が2020年代に入って急激に増えた為、漫画力の高さが注目されるようになった。
また前述した人柄の良さや同誌の漫画家に対してコラボ漫画、ゲスト参戦が快諾される程愛されているため、漫画家の人格としては理想の作者と言える。
ちなみにボーボボと同じ不条理ギャグマンガの巨頭『でんぢゃらすじーさん』の作者・曽山一寿氏から見ても「(自身のギャグマンガに対する方向性の1つから見ても)アレ(ボーボボ)は天才のアレなんで」だという。(この言葉を聞いて「曽山先生ほどの人がそういうのか...」と戦慄したファンが大勢いた模様。)
作品
連載作品
- ボボボーボ・ボーボボ(週刊少年ジャンプ 2001年12号 - 2007年31号)
- チャゲチャ(週刊少年ジャンプ 2008年42号 - 2008年49号)
- ふわり!どんぱっち(最強ジャンプ 2012年1月号-2014年9月号→少年ジャンプ+)
- ほんのり!どんぱっち(少年ジャンプ+2014年9月22日 - 2015年8月3日)
読み切り作品
- 『ボボボーボ・ボーボボ? 澤井啓夫短編集』より
- 山中臭活劇(2000年2月4日増刊号、赤マルジャンプ)
- ボボボーボ・ボーボボ(赤マルジャンプ 2000年9月20日増刊号、週刊少年ジャンプ 2000年46号、47号、週刊少年ジャンプ特別編集2001年1月7日増刊 少年ジャンプGAG Special 2001)
- ムテキマン(2001年39号、週刊少年ジャンプ)
- 激戦!!ジャンケン島(週刊少年ジャンプ特別編集2001年12月30日増刊 少年ジャンプGAG Special 2002)
- 黒梟(2008年4・5合併号、週刊少年ジャンプ)※チャゲチャ1巻に収録
- ミンチ食堂(2018年2月17日、少年ジャンプ+)
- フロントライン・スピリッツ(2021年2月17日、少年ジャンプ+)
関連タグ
松井優征 元アシスタント