調律の魔術師
ちょうりつのまじゅつし
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻0/守0
「調律の魔術師」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、自分のPゾーンに「魔術師」カードが2枚存在する場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。相手は400LP回復し、その後自分は400ダメージを受ける。
アニメでは(1)の効果は存在せず、(2)の効果は任意だった。
その為、魔術師サポートカードの恩恵は受けられないが、属性・種族・ステータスが優秀であり、他のサポートカードの恩恵は受けられるので、結局はトントンである。
自己再生能力も有するが、除外される影響で再利用が難しくなるので、蘇生タイミングには注意が必要。
グローアップ・バルブが禁止になったことで比較されることもなくなった。
アニメ遊戯王ARC-Vでは、ジャック・アトラスからサムへ渡り、その後にサムから榊遊矢に渡った経緯を持つ。榊遊矢は「遊矢vsシンジ」戦にて、そのモンスターのデメリットを逆に利用してシンジに勝利した。
作中の描写では使い手である遊矢と謎の空間で意思の疎通をしている。
容姿や作中の描写からいって女の子扱いで製作スタッフもそういった扱いをしてはいるのだが、一応は性別不明。
アニメではサムから「レベルも攻撃力も低い」と言われ、使えないカード扱いされていた。
効果が長らく不明だったことと、遊戯王においてはこういった効果を軽視した発言が見られることもあるため、ファンからは厄介な効果があると思われていたが、実際のアニメ効果はデメリット効果かつ少々地味目だった。
もっとも、遊矢の発言やそれに笑みを浮かべたジャックからしてその点も考慮して渡されたようである。
「この世に価値の無いカードは無い」というこのカードを取り巻くエピソードのテーマは、かつて不動遊星が口にしていた言葉である。
また調律の魔術師のカードデザインは、チーム太陽が、強力なレアカードを持たず試行錯誤の末に切り札となったキーメイスに似た物となっている。ARC-Vのジャックがコモンズの自分の現状に絶望していた所からこのカードとの出会いで第一歩を踏み出したのは、こちらのオマージュとも解釈出来る。