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バナナの木

ばななのき

バショウ科バショウ属の多年草の俗称。あくまでも巨大な草であって木ではない。ここでは芭蕉やプランテンやマニラ麻などバショウ属の植物全般について解説する。
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概要編集

単子葉類ショウガ目バショウ科バショウ属(Musa)の多年草。高さ数メートルになるが、幹に見えるものは葉柄が重なったもので木化しないので、「バナナの木」はではなくである。非常に利用価値の高い植物で、果実や雄つぼみは食用、から取れるデンプンは家畜の餌、大きなは南方では調理器具や包装材に用いられ、種類によっては、の繊維から糸を取る。


を食用とするもののうち、甘く果物として食べられるものをバナナという。実が甘くなく料理用に使うものを料理バナナとかプランテンとして区別される。上で果物と記したがこれは利用上の区分であり、バナナの木は草なので、農業上は野菜という扱いとなる。


熱帯アジアからニューギニア原産。熱帯を中心に栽培されるが、バショウのように耐寒性が強いものもある。実を食用とするバナナやプランテンは一般に種がないが、野生種のバナナは種がある。


バショウ属の植物編集

芭蕉傘

バショウ編集

中国原産で、学名はMusa basjoo。草丈は3mくらいになる。バショウ属の植物の中では耐寒性が比較的強く、関東平野以南の地域で観賞用に広く植えられる。一説によると葉が(戦いを経て)破れた旗のようになるため、勇ましさに通ずる植物として武士の家の敷地内に好んで植えられたらしい。


沖縄では葉鞘の繊維で芭蕉布を織る。バナナのような実をつけるが種が多く苦みがあるため、食用には適さない。


ヒメバショウ編集

学名は Musa coccinea。草丈1~2mとバショウより小さいためこの名前に。苞が美しい朱色になるため、鑑賞用に栽培される。別名は「美人蕉」。


マニラ麻編集

フィリピン原産の種で、学名はMusa textilis。高さは平均6メートルに達し、草本植物としては非常に背が高い。繊維作物として重要で、葉鞘からとれる繊維は丈夫で海水に強いため魚網ロープに利用される。「麻」とはいうがアサ科大麻ヘンプ)とは全く関係がない植物である。


表記揺れ編集

芭蕉  バショウ バナナ ばなな


関連タグ編集

松尾芭蕉 よしもとばなな

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