バナナの木
3
ばななのき
バショウ科バショウ属の多年草の俗称。あくまでも巨大な草であって木ではない。ここでは芭蕉やプランテンやマニラ麻などバショウ属の植物全般について解説する。
単子葉類のショウガ目バショウ科バショウ属(Musa)の多年草。高さ数メートルになるが、幹に見えるものは葉柄が重なったもので木化しないので、「バナナの木」は木ではなく草である。非常に利用価値の高い植物で、果実や雄花のつぼみは食用、根から取れるデンプンは家畜の餌、大きな葉は南方では調理器具や包装材に用いられ、種類によっては、葉や茎の繊維から糸を取る。
実を食用とするもののうち、甘く果物として食べられるものをバナナという。実が甘くなく料理用に使うものを料理バナナとかプランテンとして区別される。上で果物と記したがこれは利用上の区分であり、バナナの木は草なので、農業上は野菜という扱いとなる。
熱帯アジアからニューギニア原産。熱帯を中心に栽培されるが、バショウのように耐寒性が強いものもある。実を食用とするバナナやプランテンは一般に種がないが、野生種のバナナは種がある。
コメント
コメントが未記入です