概要
『グラップラー刃牙』第1話にて、神心会開催の空手大会決勝戦直前、主人公の範馬刃牙がタッパーおじややバナナと共に摂取した高エネルギー飲料。
通常であれば格闘技の試合直前に2リットル近い水分を摂取したりすればまともに動けなくなる為、この刃牙のコーラ一気飲みを目の当たりにした神心会のモブ空手家2人は、この自殺行為に対し「オイオイオイ」「死ぬわアイツ」と驚きと嘲笑の台詞を漏らしていた。
これに対し大会役員の眼鏡のおっさんが放った台詞が「ほう炭酸抜きコーラですか…たいしたものですね」である。
眼鏡はさらに「炭酸を抜いたコーラはエネルギーの効率がきわめて高いらしくレース直前に愛飲するマラソンランナーもいるくらいです」とウンチクを語り始める。
更に別のモブが「なんでもいいけどよォ」「相手はあの末堂先輩だぜ」と、神心会の切り札である末堂厚との対戦を前にしての刃牙の暴食の無謀さを指摘するも、眼鏡は意に介さず
「それに特大タッパのおじやとバナナ」
「これも即効性のエネルギー食です しかもウメボシもそえて栄養バランスもいい」
「それにしても試合直前だというのにあれだけ補給できるのは超人的な消化力というほかはない」
と、畳み掛ける様にウンチクを語り、とうとうモブ達も反論できずに黙り込んでしまう。
余談
・これらの試合前の控室での一幕は、本当かどうか分からないスポーツ知識の怪しさや2ページに収まるやり取りのコンパクトさ等から、コラ画像のネタとして好まれており、多くのコラ作品を生み出している。
・コラの影響で知名度が高い炭酸抜きコーラとその回のモブ達であるが、アニメ作品では忠実に再現される機会に恵まれておらず、1994年発売のOVA版ではモブ達は登場するがセリフの変更や統合が目立ち、2001年のTVアニメでは一連の大会自体がカットされたので登場すらしなかった。初めて原作のセリフに忠実に合わせたボイスが付いたのはコミックアニメーションのBeeTV版である。
・2019年7月11日発売の週刊少年チャンピオンに掲載されたセルフリメイク版では、「オイオイオイ」「死ぬわアイツ」「ほう炭酸抜きコーラですか」の、いわゆるオイオイオイ三人衆は消滅しており、かわりに神心会の総帥である愚地独歩の解説に差し替えられている。
ついでにウメボシも消滅している。
・オイオイオイ三人衆の内の眼鏡の男は、2017年に佐賀県との刃牙コラボで何故か名産品を紹介するキャラの内の一人としてピックアップされており、専用サイトにて『控え室に刃牙を呼びに来た人』という通称を与えられた。同サイトではこのキャラの立ち絵が地味に新しく書き起こされていた。2021年にはサントリーの炭酸水『THE STRONG』とのバキコラボCMにて新規作画で彼ら三人衆が登場。眼鏡のおっさんが「ほう…バキバキの炭酸水ですか…」というセリフを発した。
更に2022年、日清のどん兵衛とコラボした際に眼鏡の男が『最強どん兵衛を喰らう漢』の名前でCMに登場(CV:小野大輔)。
現実での炭酸抜きコーラの効果
コーラには糖分が多いためカロリーが高く、激しい運動前の体へのエネルギー補給には効果的である。
ただし一時的に上がった血糖値を下げるために体内でインシュリンが分泌されるため、1時間程度で逆に血糖値が低くなってしまいスタミナ切れを起こしてしまう。この為マラソンのレース前に飲むのは逆効果であるが、短期的に効果があるのは事実なので、ラストスパート直前に飲むのがベストであるとされる。
この効果は炭酸抜きでも変わらないため、胃に負担をかけないという観点で炭酸抜きコーラを摂取するのは正しいエネルギー摂取の仕方と言える。
ただし、炭酸ありの方がエネルギーの吸収が早いため効果的だというプロの声もある。
1972年ミュンヘンオリンピックのマラソン金メダリストであるフランク・ショーター選手(アメリカ)がこの炭酸抜きコーラを実践しており、作中で言及されているマラソン選手は彼の事と思われる。
とはいえそもそも格闘技の試合前に胃の中に物を入れる行為は、ボディ攻撃を食らった場合に嘔吐する可能性が高く、嘔吐物による窒息・あるいは嘔吐による消化器系の損傷などの危険性があり、到底推奨できる行動ではない。そもそもコーラに含まれるカフェイン等の成分でドーピングと判定される可能性がある。
現実ではモブ空手家のいうことが正しい。
眼鏡の言う通り、刃牙の超人的な胃の消化力があってこそ出来る芸当である。
関連タグ
スパイス入りコーラ:こちらは「抜き」ではなく逆の「入り」。
妖怪ウォッチ:アニメ版のエピソード「夏の三本勝負!カブトVSクワガタ!」でパロディシーンが存在する。
ウマ娘プリティーダービー:炭酸抜きコーラが登場する作品。ビワハヤヒデがアニメ版でこの飲料の有効性を語り、ゲーム版ではゴールドシップが自分の飲料に指定するシーンがある。