概要
一般的に食後に数値が高くなりやすく、逆に空腹時は数値が下がる。
多過ぎる場合(高血糖)は糖尿病の疑いがある。
逆に少な過ぎる(低血糖、低血糖症)のも危険で、脳が大きなダメージを受けることがある(ブドウ糖が脳の貴重なエネルギー源となっているため)。最悪の場合は死亡することも…。
健康診断の生化学検査(血液検査)でよく見かける項目の一つでもある。
検査における血糖値
疑われる病気 | |
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高値 | 糖尿病・耐糖能異常、膵臓の病気(膵炎、膵臓がんなど)、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など) |
低値 | 薬の副作用、甲状腺機能低下症(橋本病など)、アルコール依存症、重症の病気(肝不全、腎不全、心不全、敗血症など)、栄養失調など |
会社の定期健康診断では、空腹時の血糖値が必須項目となっている。(ただし随時血糖値やヘモグロビンA1Cで代用することも可能)
単位はmg/dl。
空腹時血糖値の正常範囲は70〜109。ただし100〜109はギリギリ正常範囲であるものの正常高値とされ、生活習慣の改善が必要なレベルである。
110〜125は耐糖能異常と呼ばれ、糖尿病の疑いが否定できないとされる。再検査を受けるのが望ましい(要再検査)。
126以上になると糖尿病が強く疑われるため精密検査が必要となる。特に160以上の場合は糖尿病が進んでいる可能性が高いためすぐに病院に行くべきレベルである。
逆に70未満も要精密検査となる。
中性脂肪と同様に空腹時のデータを調べるため最低でも10時間以上絶食してから測定する。そのため、朝7時以降に採血を行う場合は前日の夜9時までに食事を済ませるようにと指示される。
また、再検査や精密検査では、食事の時間とは無関係に採血したタイミングの随時血糖値も調べる。
通常は健康な人でも食後は血糖値が上昇するが、2時間後には空腹時とほぼ同じ数値に戻っていることが多い。
食後2時間経っても血糖値が140以上の場合は要注意。特に200以上は糖尿病の疑いが非常に強いので、精密検査を受けること!
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ヘモグロビンA1C(HbA1C):血糖値とともに糖尿病検査で見られる項目の一つ。むしろ血糖値より重要視されるとも言われている。
中性脂肪:糖尿病の人はこれも高いことが多い。
脂肪肝:この病気がある人は糖尿病を合併しやすいと言われている。