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概要編集

自己免疫疾患の一つで、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する抗体が体内で作られて甲状腺を刺激することにより、代謝が必要以上に上がってしまい様々な体調不良を引き起こす。

ドイツの医師、カール・フォン・バセドウにより発見されたためこの病名がついた。


原因は現代に至ってもはっきりとは特定されていないが、なりやすい体質の遺伝やストレスも発症の一因とも言われている。

女性の方が発症率が高いとも言われているが男性患者も少なくはない。


スポーツなどのオーバートレーニングをきっかけに発症することもあり、MAGIC OF LiFEのギタリストである山下拓実がハードなランニングをやりすぎたことにより発症したことをカムアウトしている。参照


症状編集

動悸や息切れ、指の震えを起こしたり疲れやすくなったり汗をびっしょりかいたりする。

人によっては眼球がせり出してくることもある。


イライラが酷くなることもあり、このために家族や同僚と険悪になることもあり精神的負担も軽くない病気である。


また、稀に心不全などの重大な合併症から死に至ることもある。


症状の現れ方は個人差も大きく、紛らわしい他の病気も多いため、必ず専門家による診断を仰ぐことが大事である。


治療編集

抗甲状腺薬の服用、放射性ヨウ素内服、手術が主な治療法であるが、適した治療や投与量には個人差が大きくあるため、甲状腺治療の専門家にきちんとかかることが望ましい。


治療がすんなり行った場合は服薬後2〜3ヶ月程度で症状が落ち着く場合もあるが、1年以上経って再発するケースや合う薬がなかなか当たらず試行錯誤で長期間かかる場合もあり「完治」と言い切るのは難しい病気である。

そのため、症状が落ち着いてからも定期検査が必要になることが多い。

服薬中は昆布などヨードを含む食品が制限されることがあるが、食事制限はあまりされない。


ストレスや喫煙が悪影響を及ぼすこともあるので、禁煙が推奨される。


症状の状態によっては激しい運動を控えるように指示される場合もあり、芸能人だとこのために一時休業やパフォーマンス縮小などを行うこともある。


上記の主な治療法いずれも一長一短や副作用があり、治療によっては「バセドウ病の症状自体は落ち着くが甲状腺機能低下症に変化する」というケースもあり(著名人ではDのギタリストHIDE-ZOUがこの経過を辿っていることを公表している)、年齢や症状、他の持病等も併せてメリットデメリットを天秤にかけ決めていくことになる。


バセドウ病に罹患した著名人編集


関連タグ編集

病気

外部リンク編集

東京女子医大高血圧・内分泌内科公式サイトによる解説

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