概要
健康診断や血液検査(生化学検査)等で明らかに異常な数値や所見が認められ、病気の可能性が高いので、より詳しい検査(精密検査)が必要であるという判定のこと。
実際にはこの判定を頂いても、精密検査の結果「異常なし」だったり病気の程度が軽いということも多い。
しかし中には本当に深刻な病気(癌、肝炎、動脈硬化、糖尿病、高血圧など)が隠れている場合や、緊急の治療(薬、手術など)が必要な場合もあるので、要精密検査の判定を頂いた場合は絶対にこれを無視してはならない。必ず病院に行くこと(できれば1か月以内に)。
ちなみに各判定を深刻度の高い順番に並べると、
要治療≧要精密検査>要再検査≧要経過観察>軽度異常≧正常高値>正常・異常なし
になる。
要精密検査となる数値の例
※実際には検査を行った病院などによって判断基準は異なります。
血液一般項目
項目 | 単位 | 正常範囲 | 要精密検査となる数値 |
---|---|---|---|
ヘモグロビン(血色素量、Hb) | g/dl |
| |
白血球数(WBC) | 千個/μL | 3.1〜8.4 | 3.0以下、または10.0以上 |
血小板数(PLT) | 万個/μL | 15〜35 |
血中脂質
項目 | 単位 | 正常範囲 | 要精密検査となる数値 |
---|---|---|---|
悪玉コレステロール | mg/dl | 60~119 | |
善玉コレステロール | mg/dl | 40以上 | |
中性脂肪 | mg/dl | 30~149 | |
Non-HDLコレステロール | mg/dl | 90〜149 |
糖尿病検査
肝機能検査
項目 | 単位 | 正常範囲 | 要精密検査となる数値 |
---|---|---|---|
AST(GOT) | U/L | 30以下 | |
ALT(GPT) | U/L | 30以下 | |
γ-GTP | U/L | 50以下 | |
総ビリルビン | mg/dl | 1.2以下 | 2.0以上 |
総蛋白(TP) | g/dL | 6.5〜7.9 | 6.1以下、または8.4以下 |
HBs抗原(B型肝炎ウイルス) | 陰性 | 陽性 | |
HBs抗体(B型肝炎ウイルス) | 陰性 | 陽性 | |
HCV抗体(C型肝炎ウイルス) | 陰性 | 陽性 |
筋代謝検査
項目 | 単位 | 正常範囲 | 要精密検査となる数値 |
---|---|---|---|
クレアチンキナーゼ(CPK) | U/L |
| 具体的にいくつ以上が要精密検査と設定されているわけではないが、高値の場合は心臓や脳、筋肉などの病気が疑われる。 |