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γ-GTP

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がんまじいていぴい

健康診断の生化学検査(血液検査)でよく見かける項目。主に肝臓の病気を調べるために使われる。

健康診断生化学検査血液検査)でよく見かける項目。

主に肝臓の病気(肝臓病)を調べるために使われる。

概要

正式名称はγ-グルタミルトランスペプチダーゼ

胆管(胆道)で作られる酵素で、たんぱく質毒素を分解する役割を持つ。

肝臓や胆道の細胞が壊れると血液中に流れ出るため、検査では数値が大きいほど多くの細胞が破壊されていると推測することができる。

胆石ができて胆道が詰まった場合も老廃物十二指腸に流れにくくなるため、老廃物やγ-GTPが逆流して血液中のγ-GTPの濃度も高くなる。

また、アルコールお酒)の飲み過ぎでもこの数値が上がりやすい。

検査におけるγ-GTP

判定γ-GTP
正常50以下
軽度異常51〜80
要経過観察81〜100
要精密検査101〜199
至急、病院へ!200以上
疑われる病気脂肪肝、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害、慢性肝炎肝硬変肝臓癌胆石など

単位はU/L。

正常範囲は50以下。51以上は要注意(ただし、検査する病院によっては80以下でも正常と判断されることがある)。

101以上になると要精密検査となる。

基本的にγ-GTPが高くてもその原因がアルコールであり、しばらく禁酒して数値が下がるならほぼ心配無い。

ただし禁酒しても数値が下がらない場合は問題ありすぐに病院に行くこと

101以上の場合は進行した脂肪肝やアルコール性肝炎、慢性肝炎B型肝炎C型肝炎など)、肝硬変の疑いがある。

特に200以上の場合は危険で、重いアルコール性肝炎や閉塞性黄疸胆石によって胆汁の色素などが逆流し血液中に増え、皮膚が黄色くなってしまう病気)の疑いがある。

注意点

肝機能検査の項目としてはγ-GTPが最も有名になっているが、本当に重要なのはAST・ALTである。

また、会社の定期健康診断ではAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの3つは必須項目となっている。

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  • 血液検査(生化学検査)の用語集【肝機能検査、肝炎ウイルス検査】

    【肝機能検査】 ・AST(GOT) 肝臓や心臓、筋肉、赤血球などに多く含まれる酵素。細胞が壊れると血液中に漏れ出してくる。 単位はU/L。正常範囲は30以下。31以上は要注意。 これが51以上になると肝臓や心臓、筋肉、血液の病気にかかっている可能性が高いので精密検査が必要。 「ALTは正常範囲内だがASTが高い」という場合は肝臓以外の病気が考えられる。ちなみに筋トレのしすぎでも稀に高数値になり得る。 脂肪肝や慢性肝炎が悪化して肝硬変になるとALTだけでなくASTも上昇し、AST>ALTになる。 500以上は重い急性肝炎、1000以上は劇症肝炎の可能性が非常に高いので入院治療が必要。 ・ALT(GPT) 主に肝臓に多く含まれる酵素。肝臓などの細胞が壊れると血液中に漏れ出してくる。 単位はU/L。正常範囲は30以下。31以上は要注意。 これが51以上になると脂肪肝の可能性が、100以上になると肝炎の可能性が高い。 基本的に肝硬変になる前の慢性肝炎ではALT>ASTになる。(ただし例外的にアルコール性肝炎はAST>ALT。) 500以上は重い急性肝炎、1000以上は劇症肝炎の可能性が非常に高いので入院治療が必要。 ・ガンマGTP(γ-GTP) タンパク質や毒素を分解する役割を持つ酵素。肝臓などの細胞が壊れると血液中に漏れ出してくる。 単位はU/L。正常範囲は50以下。 51以上は脂肪肝、100以上は重い肝臓病の可能性が高い。 ちなみにアルコールをよく飲む人は健康でも100以上になりやすいので適切な量を守りましょう。 ・ビリルビン(BIL) 赤血球に含まれている黄色い色素。 寿命が来た赤血球が破壊される際に放出され、肝臓に運ばれて胆汁として排出される。 ・間接ビリルビン(I-BIL) 肝臓で処理される前のBILのこと。 ・直接ビリルビン(D-BIL) 肝臓で適切に処理された後のBILのこと。 後に胆汁として排出される。 基準範囲は0.4以下。 ・総ビリルビン(T-BIL) 血液中の全てのビリルビンの濃度のこと。I-BILとD-BILの合計値。 肝臓病や胆石などがあるとBILが排泄されなくなるため、数値が上昇する。 単位はmg/dL。正常範囲は0.2〜1.2。 1.21以上は要注意。2.0以上になると黄疸が生じるため、精密検査が必要になる。 ・血小板 血液中に存在する細胞成分の一つ。体内で出血が起こった際に血管の穴を塞いで傷を治し、出血を止める。 これが少なくなると出血が止まらなくなってしまう危険性がある。 進行した慢性肝炎や肝硬変では肝臓への血流が少なくなり、代わりに脾臓(血小板や)への血流が増えるため、血小板が減少しやすくなる(脾臓では赤血球や白血球、血小板などの破壊が行われるため)。 逆に多過ぎる場合も脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気を起こしやすくなる。 ・血小板数(PLT) 血液中の血小板の個数。単位は万個/μL。 正常範囲は15万~35万個/μL。 少なすぎる場合(10万個/μL未満)と多すぎる場合(40万個/μL以上)は精密検査が必要。 ----- 【肝炎ウイルス検査】 ・B型肝炎ウイルス(HBV) 急性肝炎または慢性肝炎を引き起こすウイルス。主に性行為や血液から感染する。 稀に重症化して劇症肝炎という非常に危険な病気を引き起こすことがある。 予防のためのワクチンがある。 ・HBs抗原 HBVの外側にあるタンパク質のこと。 血液検査ではこれを調べることで、HBVに感染していないかどうかを確認することができる。 陰性の場合はセーフ。陽性だった場合は精密検査が必要。 ・C型肝炎ウイルス(HCV) 慢性肝炎を引き起こすウイルス。主に性行為や血液から感染する。 治療せずに放置すると肝硬変や肝臓癌に進行する可能性がある、危険なウイルス。 ・HCV抗体 HCVに感染した際に体内に作られる抗体。 血液検査ではこれを調べることで、HCVに感染していないかどうかを確認することができる。 陰性の場合はセーフ。陽性だった場合は精密検査が必要。

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