概要
HDLコレステロール(HDL-C)とも呼ばれる有機化合物。
全身に運ばれたコレステロールが余った際に回収して肝臓に戻す役割を持ち、動脈硬化を予防する。そのため少な過ぎるとコレステロールが血管を詰まらせてしまい、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気の原因となる。
また、善玉コレステロールが少ない人は逆に中性脂肪が多い傾向にあると言われている。
善玉なので多ければ多いほど良いと思われがちだが、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と同様に多過ぎると重大な病気の原因となることも(本当に働き者の善玉コレステロールばかりとは限らないため)。
健康診断の生化学検査(血液検査)でよく見かける項目の一つでもある。
検査における善玉コレステロール
判定 | HDLコレステロール |
---|---|
正常 | 40〜119 |
要再検査 | 35〜39 |
要精密検査 |
|
至急、病院へ! | 29以下 |
放置した場合にリスクが高い病気 | 脳梗塞、心筋梗塞・狭心症、肺梗塞、虚血性肝炎、腎不全、腸間膜動脈閉塞症・虚血性大腸炎など |
会社の定期健康診断では、悪玉コレステロールや中性脂肪と共に必須項目となっている。
単位はmg/dl。正常範囲は40〜119。
35〜39は脂質異常症と診断され、精密検査が必要となる。特に34以下になると今すぐにでも病院にいくべきレベルとされる。
また、メタボリックシンドロームの診断基準にも含まれている。
逆に120以上も要精密検査となる。
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悪玉コレステロール(LDLコレステロール)
Non-HDLコレステロール…HDL以外の全てのコレステロールのこと。