再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)は、血液の病気のひとつ。
概要、原因
何らかの原因で骨髄の造血能力が低下し、白血球・赤血球・血小板が減少していく病気。
病名に「貧血」を含むが「たかが貧血」などという軽い病気などでは決してなく、特定疾患にも指定されている危険な病気である。
この病気の原因として、遺伝、肝炎、ウイルス感染、薬の副作用、薬物中毒、放射線障害などが知られている。しかし、原因不明な症例も少なくない。
症状
白血病に似ている。動悸、息切れ、めまい、顔色が悪いなどと言った通常の貧血症状に加え、それぞれの血球が減少することによる症状があらわれる。
白血球の減少による症状として、免疫力の低下がみられる。軽い場合は風邪をひきやすくなる程度だが、進行すると敗血症などの重い感染症を起こすことがある。
血小板が減少すると出血しやすくなり、また、止血が困難になる。出血の程度は鼻血・痣・歯茎からの出血といった軽いものから、吐血・血便・脳出血を起こすような重症例まである。
合併症として敗血症や播種性血管内凝固症候群が起こることがある。治療が遅れると死亡することもあるため、早期に病院で血液検査をしてもらうことが重要。
関連タグ
白血病…原因、症状が似ている
特発性血小板減少性紫斑病…こちらも難病指定。血小板だけが著しく減ってしまう病気。