網膜色素変性症

もうまくしきそへんせいしょう

網膜色素変性症とは、目の疾患の一種。

概要

網膜の視細胞が退行変性する病気。

特定疾患に指定されている。

遺伝性のものもあるがそうでもない場合もあり、原因の詳細は未だ不明。

失明に至る目の重大な疾患としては特に有名であり、パラアスリートの視覚障害者でもこの患者が多い。

症状

最初は夜目が見えにくい、視野が狭くなるなどの症状が出始める。

進行は個人差が極めて大きく、数年以内で完全に失明する者から数十年かかる場合もある。

症状の進行により、視界が眩しく見えてしまうケースも少なくなく失明に至らなくても殆ど目を覆っていなければ苦痛を感じる状態になることもある。

また、ある程度年齢が上がってから発症・進行すると他の難病と同じく「これまでできていたことができなくなっていく」精神的な負担と向き合うことも多く、元の病気の大きな改善が見込めない現状では患者のメンタルケアも大事になっていく。

パラアスリートの富田宇宙は症状の進行が著しかった20代ごろの体験を「ゆっくりと絶望していった」と振り返っており、V系ヴォーカリストの黒崎眞弥もうつ病を併発して休養を余儀なくされている。

治療

根本的な治療法はなく、基本的に対症療法のみだが大きく進行を食い止められたり改善できる手法は確立されていない。

将来的にはiPS細胞などの応用も期待されているがまだ実用段階には至っておらず軌道に乗るまでにはまだかなりの時間がかかるとみられている。

網膜色素変性症に罹患した著名人

• 黒崎眞弥（己龍）
• 富田宇宙（パラ水泳選手、東京パラリンピックメダリスト）
• 和田伸也（パラ陸上選手、東京パラリンピックメダリスト）
• MORIKO（ダンサー）
• 福沢美和（作家、福沢諭吉の曾孫）

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