敗血症とは、細菌性の疾患の一種である。
概説
様々な細菌が血液中に侵入することによって全身に炎症が起こる、非常に危険な病気。
菌血症との違いは、菌血症は血液中に細菌が侵入した状態を差すのに対し、敗血症は、血液中に侵入した細菌が全身で炎症を起こして発症する。
つまり、菌血症→敗血症の順で進行するということ。
大怪我をしたときや、肺炎や腹膜炎などの重い細菌感染症が進行した場合に起こることが多い。また、糖尿病や癌などで免疫力が低下している場合に起こりやすくなる。
主な症状は悪寒を伴う高熱で、治療が遅れると血圧低下や意識障害を伴うショック、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全などを起こし死に至る。
字面ゆえに、よく「血液や血中の細胞が壊死する」「血が腐る」「血液が固まらず失血する」など、病状に誤解を持たれることが多い。
また「肺血症」「肺穴症」「廃血症」など、耳馴染みはあっても漢字に起こせない人もそれなりにいる。
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はたらく細胞BLACK:第二部冒頭でこちらの病気にかかっている体に主人公AA2153らは輸血される。顆粒球輸血療法によるものと考えられる。